2019年9月29日

得点のボーナスポイント

昨日のラグビーワールドカップ、日本対アイルランド戦の終了直後から、何故アイルランドは最後にボールを確保しながら、サイドラインに蹴り出してノーサイドにしたのかという疑問が結構流れていました。まぁ、アメリカンフットボールに例えるなら、なんで最後に同点になるかもしれない、ヘイルメリーパスを投げずに、ランニングバックにハンドオフしてタイムアップにしたのか、という感じだろうか。

あの時の場面は、日本19点、アイルランド12点と7点差であり、アイルランドがトライ(5点)とその後のコンバージョンキック(2点)を成功させれば、19-19の同点に追いつく場面。確か、試合時間80分ぎりぎりくらいに、アイルランドはボールを確保して、そこから前進を狙おうとしたけれど、80分を過ぎて直ぐくらいに右サイドラインに蹴り出してプレーが止まり、そこでノーサイドとなりました。

ラグビーの場合、試合に勝てば勝ち点4、引き分けなら2点ずつ、負ければ0点ですが、勝ち負け関係無く、その試合で4トライ以上したチームにはボーナスポイント1点が与えられ、さらに敗れたチームも7点差以内ならボーナスポイント1点が貰えます。だから日本は、初戦のロシア戦では勝利した勝ち点4に、4トライ以上のボーナスポイントが加わり、勝ち点は5。今回は、トライ数は1なのでボーナスポイントは無く、逆に敗れたアイルランドは7点差を維持して、ボーナスポイントの1点を優先したことになります。

前回のラグビーワールドカップ2015では、初戦の南アフリカに勝利し、その後サモア、アメリカと勝利して3勝1敗(スコットランドには敗れる)で、同じく3勝1敗の南アフリカ、スコットランドと勝敗の価値点数では並んだけれど、結局ボーナスポイントが日本は無かったために、南アフリカ(ボーナスポイント4)、スコットランド(ボーナスポイント2点)に負けて、決勝トーナメント進出出来なかった悔しい記憶があるんですよね。だから、ボーナスポイントを獲得する方策も重要だけれど、相手に与えない対策も必要な訳で、となるとあの場面では何としても日本は得点をしたかった。ただ、カウンターを受けてトライを奪われて同点になったら、ほぼ確定していた勝ち点4が2点に成るわけで、そのリスクも避けたいだろうし。まぁ、理想的にはあのままモールで押し込むのが一番良かったのかもしれないけれど、流石に最後の最後では体力的にも厳しかったかなぁ。あるいは、ドロップゴールを狙うとか(笑)。いずれにしても、次のサモア戦が重要ですよね。

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