2019年9月4日

決済スピード

JCBが行ったという、決済方法の違いによる決済速度と比較の記事。あるようで無かった内容の記事で、一寸面白い。計測時間は、金額が伝えられてから、商品とレシートを受け取るまでの時間ということで、まぁ速さの順番はこんなものかなと言う想定の範囲内。

クレジットカードは、カードを渡してレジで承認まで完了するサインレス方式で、QRコード決済は大手四社のサービスを使用と言う事なので、実際はもう少しばらつきが有るかもしれませんね。クレジットカード払いは、サインレスだけじゃ無い場合も結構多いし、場合によっては現金払いよりも手間が掛かる場合がありますしね。逆に、コンタクトレスカードが使えるなら、そのスピードは非接触型決済と変わらなくなるだろうし。QRコード決済にしても、通信状態によってはQRコード表示・読み取りに時間が掛かる場合も有るだろうし、QR決済の方法、店舗側がコード生成するのか、購買者がコード生成するのか、に寄っても処理時間はかなり違うだろうし。また、現金の場合は「お釣りが無い」みたいな要素も結構大きいわけですが、逆に言えば手元にお金が残るから直ぐにそれを活用できる半面、他の決済手段では売上げが店舗に入るのは数日から一月かかるわけで、その当たりの損得を、お店側が有る程度被るのか、ユーザー側に要求するのか、なかなか難しいですね。

この結果を受けて、JCBでは、キャッシュレス決済になれば、レジ打ち担当者の労働時間は1日あたり約4時間減少するという推定を出しているみたいだけれど、うーん、それは一寸大げさな気もする。根拠は、一日のコンビニ来店者数(848人)に、現金とキャッシュレス決済の差(16秒)を掛けているんだけれど、それだと今のコンビニ来店者が全て現金決済を使用して居て、その人達が全部キャッシュレス決済に移行した場合の推計では。例えば、今の利用者の50%が現金利用なのか、もっと少ないのか、そのあたりの前提でかなり違ってくると思う。さらに、これは1台のレジで処理した場合だろうから、2台、3台と増えれば、4時間も2時間、1.3時間と按配されて短くなるだろうし。ちょっと、このまま鵜呑みにするのは危険な気がするけれど、それでもそれぞれの決済時間の差が「短い」と思うか「長い」と思うか、色々研究できそう。

昨日、NTTデータが「Amazon Go」みたいな無人店舗を開発して「レジ無し店舗」の支援サービスを始めたという記事を見ましたが、これが実現したら決済時間は見かけ上は「0」になるわけで、それが究極の方法だとは思うけれど、このNTTデータの方法も、結構な数のカメラやセンサーを導入して居るみたいで、そのコストと比較してペイするのかが疑問。でも、後数年もすれば、24時間営業のコンビニの多くは、深夜帯の営業はこう言う形態にスイッチして、人手不足楷書を狙うのか。結構、昼間も無人化して、人手は惣菜とかお弁当とか、ごく一部を片隅で営業するだけになったりして。あっ、そうは言っても製品補充には人手が必要なわけで、それをどう解決するかも重要かも。次は「製品補充ロボット」が登場したりして。

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