2019年9月16日

山国千葉

未だ完全復旧せずに厳しい状況の、千葉県南部の停電。何時も羽田空港を利用するときには、この千葉房総上空を通過して羽田空港に侵入するので、何度もこのあたりの地形を見ているんですが、何時も感じるのは「山が多いなぁ」という事。今回も、そう言う地域に向かう送電線が被害に遭っているため、単に送電線を引き直す以前に、倒木の処理とか、その場所に行くだけでも一苦労らしい。浜松市でも、北の方はかなりの山岳地帯なんですがね自分のいるところは遠くに山並みが見える位の平野部。仕事先も都内で平野で、実は余り「山」というものを経験していない自分です。それでも、何度か山歩きなどの経験もあるから、ああいう場所で生活する事は大変だなぁと言う認識はあるわけで、そこでインフラが途絶してしまったら、被害を受ける方も大変だけれど、復旧する方も大変というのは想像するだけでも分かる話。人海戦術と言っても限界があるわけで、一寸厳しい言い方かもしれないけれど、住んでいる場所の合わせて最悪のケースを想定した最善の準備をするしか無いのかな、と。

ふと思うのは、千葉県上空を通過していると、結構太陽光発電のパネルを見るんですよね。最近では、無理に山斜面を警戒してパネル設置をして、それが将来的に災害の原因になったりしますが、千葉県はゴルフ場が多いので、そのゴルフ場跡などにパネルを設置指定場所もよく見かけます。こう言う災害の時に、あのパネルからその周辺に電力供給できるような仕組みは出来ないのだろうか。家庭用太陽光発電パネルでは、万一の場合には電力会社からの電力を切って、太陽光パネルからの「自立運転」用のコンセントから電力供給を受けることが出来るみたいですが、専用の配電がないと難しいとなると、二重に電気の線を引き回すのも大変だし、なかなか難しそう。

結局は、自然エネルギーだろうが、火力だろうが、原子力だろうが、配電設備が稼働していないと末端の家庭に電力供給は出来ない訳で、堅牢な配電網設備が重要。その為には、電柱の地中化が都市部では進んでいるけれど、山間部でそれをやるのはもっと難しいだろうし。大規模停電が発生したときに、地域限定での小規模な発電施設を作る事がアイデアとして出たけれど、ああいう地域単位、集落単位での非常電源設備みたいなものを、今後は考える必要があるかも。

昨日は、Guamから成田空港に到着して、成田空港は千葉県の北部に有るので影響はほとんど無いのでしょうけど、千葉の停電なんてあるのと、つい忘れてしまいそうな雰囲気。千葉県も大きな件だから、南北で状況が違うのも仕方ないけれど、復旧が遅い地域では27日頃という予測もあるとのこと。一日も早い復旧を祈るばかりです。

0 件のコメント:

コメントを投稿