2019年8月28日

無地のTシャツ

野球のU18日本代表が、韓国釜山近郊で開催されるワールドカップ出場のために渡韓するときに、関係悪化を考慮して無地のTシャツで入国するというニュース。これは駄目でしょう。開催国に開催能力が無いと言う事なんだから、参加辞退を考慮するべきでしょ。大体入国時に何かトラブルが想定されるなら、専用の出口を使うとか、直ぐにバスなりに乗り込んで移動するとか、方法は幾らでもあるはず。それに、滞在中の行動はどうするんだろうか。どうしたって、試合や練習に息抜きだって必要だろうし、ずっとホテルに缶詰というわけにも行かないだろうし。

今回の決定は、退会開催者側の要請なんだろうか。本来なら、ちゃんと彼らから問題無くサポート出来る旨言質を取ってから参加不参加を考えるべきだと思うけれど、それがよく分からない。その結果が、この対応となると、もう論外だけれど。

こう言う事をするのであれば、ユニフォームも背番号以外何も書かれていない真っ白なユニフォームを着用したらどうだろうか。勿論、そんなことをすれば余計火に油を注ぐかもしれないし、折角遠征指定日本代表メンバーにも失礼。「韓国の国民感情に配慮した」と高野連は言っているけれど、単に入国時に無地Tシャツを着用すれば解決する程度の話なのか?

記事の最後にも、「韓国の国民感情に配慮して、日本を前面に出すのはやめようと思っている。」と、日本代表チームという意義を否定する発言をして、その直後には「日韓関係が悪化していることと、スポーツをすることは別なのでわれわれは真摯(しんし)にプレーすることが大事だと思う」と直前の発言と矛盾することを言っている。スポーツはスポーツとして真摯にプレーするなら、そこには「日本の代表」というアイデンティティが無ければ、意味が無いのでは。結局は、事なかれ主義の組織に良いように扱われている、高校生が犠牲になっているだけの気がする。

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