2019年8月21日

極めるという事

たまたま見つけた、歌手・矢沢永吉氏のインタビュー記事。私は、正直なところ矢沢ファンではないし、彼のバラードっぽい曲は「良いなぁ」と思うときもあるけれど、全体的に余りああいうロック系の歌は好きでは無い。あと、熱狂的が故に彼のファンの様子にも、かなり弾いてしまうのも事実。

そんなマイナス要因は有るものの、この記事で語られている彼の人生哲学というか、人生の目標というのか、あるいは「生き様」みたいな物って凄く共感できるし、だからこそ、長い期間ずっとあれだけ熱心なファンが減ることも無く増えて行っているんだなと凄く納得出来ました。自分なりに記事を咀嚼したのは、一つは自分に良くも悪くも自信を持つこと、ただゴールはより高く前に持ってそこに足りなければ自らそれ以上の目標を達成する気構えを持つこと、そしてそれを繰り返して続けること、かなぁ。

故人の中村勘三郎(18代目)氏の言葉で、「型を究めた上で新しい事をやるから『型破り』、何も無いのに新しいことだけやろうとすれば『形無し』」という話を以前聞た事がありなるほどなと感心したことがあるんですが、それはどうも中村勘三郎氏本人の言葉では無く、若い頃に聞いた無着成恭氏(懐かしい!)の言葉らしい。ただ、これって、特に理系とか技術系の経験があると凄くよく分かることで、例えばソフトで凄いテクニックのコーディングをする人って、本当にそれぞれのコマンドとかニーモニックの隅から隅まで仕様を理解していて、思いも寄らないような組合せで凄い機能を実装したりする。「いゃいゃ、ノーベル賞の発見発明でも、偶然失敗したものから生まれるものがあるじゃ無いか」と言われるけれど、一つはその失敗が生まれるような実験なりが出来る力が必要だし、二つ目にはその失敗を失敗として終わるのでは無く、そこから成功に結びつくまで繋げる力があるからだと思うんですよね。

そんな、基本を極めて新しいものを創造し、今度はそれが基本となってさらに斬新なものが創造されるという正のループを今も続けているのが、「永ちゃん」なんだなと凄く腑に落ちた記事。仕事では勿論だけれど、普段の生活の中でもそういう「気持ち」や「興味」みたいなものは忘れないようにしたいですよね。かなり刺激になった記事。

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