2019年7月20日

野次と妨害

明日投票を控えた参議院選挙は、今日が最後の追い込み最後の演説チャンス。そんな中で、遊説中の候補者の演説を野次などで妨害する行為が発生し、北海道などでは警備の警察官がその当事者を誘導(別の場所へ移動させる)する事例が発生すると、メディアや野党は一斉に「自由の侵害、政権への忖度」みたいな事を言い出すけれど、逆に自分達が同じ様な場面になっても同じ事を言えるのだろうか。大対こう言う人達は、日頃は「対話で解決を」とか言っているくせに、いざとなると力で止めようとしている矛盾があるわけで、なんとも言葉が出てこない。

そもそも「野次(ヤジ)」という行為自体、ルール違反というか非正規な物で、本来はするべきでは無いもの。それでも、その場の雰囲気とか様子で受け流されることもあるけれど、それって認められたからでは無く、無駄な争点を増やしたくないから無視しているだけ。仕事でもプレゼンをよくするけれど、説明不足な点や間違ったところをその場で指摘してくれるならまだしも、前の説明もよく聞かずに重複した事を質問してきたり、理解していないのに単に思いつきで話を中断して尋ねたり、最悪なのは延々と持論を展開したりと、その場の目的や意図を理解していないこと。ヤジっていうのは、そう言うもの以下の行為ですよね。

さらに言えば、選挙活動やそれに関しての遊説活動と藺生は、法律で認められた行為なわけだから、それを妨害する行為は当然法律違反。その行為の境界線を引くのは難しいけれど、他の参加者が奇異に感じる不快に感じるような行為であれば、先ずはその行為者を誘導なり隔離して、摩擦を起こすことを防ぐべきだし、それでも拡大するなら明確に排除することも必要なのでは。それに対抗して、数で圧倒することも考えているみたいだけれど、それはもう暴力行為だよなぁ。特に最近では、SNSで拡散してあっと言う間に人も集まり、その中には単に騒ぎたいだけの人もいるから始末に悪い。

今日の遊説期間最後には、各党の党首なり代表者が最後のお願いで大規模な遊説をするだろうけど、その中で以前も有った秋葉原でのような事が今回も起きるかもしれない。彼らなりに主義主張があり、それを通すのが世の中をよくする行為という思いは理解するとしても、その有利さ有効さを主張して支援者を増やすのでは無く、対抗する相手を見下して引き倒すことで自分達が生き残るという、負の対策しかしないことが問題ですよね。多くの野党がそう言う態度しか取らないから、消去法で与党に一票を入れるわけで、なんでそんな単純なことに気が付かないのだろうか。個人的には全く賛成できないけれど、山本太郎氏の政党がそれなりに人気を集めているのも、少なくとも彼の主張が具体的かつ前向きな部分があるからで、その点が既存政党との大きな違い。でも、彼の今回の行動とか見ていると、どうしても以前オウム真理教が政治に進出した時の様子を彷彿させるのが不安なんですが。だから、結局は与党に入れるしか無くなったのが、今回の選挙の裏側なんだろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿