2019年7月20日

脳インターフェース

民間宇宙船のスペースXや、電気自動車のテスラで有名な、イーロン・マスク氏が、「BMI (Brain Machine Interface/脳マシンインターフェース)を開発して、2020年末には臨床試験を行うという記事。大脳皮質に微細な電極を埋込、心霊細胞の活動電位を読み出して外部情報を生成するとの事なんですが、どの程度の情報量を収集して利用出来るんだろうか。記事によれば、スマートフォンで1分間に40ワードの入力出来るスピードが目標とのことですが、これはかなり早いスピードでは。

英語の場合、アルファベットと幾つかの英記号を認識すれば良いから、単純に40種類くらいのパターン認識が出来れば、単語を組み立てて文章にする事は可能でしょう。でも、日本語の場合は平仮名だけで50文字近く。それが漢字になって、またアルファベットなども使うことを考えると、さらにハードルは高そう。ただ、技術の革新スピードはどんどん加速するから、直ぐに会話程度はリアルタイムに出来るくらいにはなるんじゃ無いだろうか。

今回は、脳内の情報を外部に取り出す話だけれど、その逆も同様に可能でしょう。有る事柄を認識するパターンを、この電極で刺激して逆注入すれば良いわけだから。いゃ、勿論そんな簡単に一言で済まされる技術じゃ無いだろうけど、でも多分ロジック的には間違っていないはず。となると、疑似体験みたいな事も出来るだろうし、場合によっては「記憶」として脳に書込恰も経験したことのような状態に無意識に設定する事も可能になるかも。

あるいは、この装置がワイヤレスで接続して、他人と会話せずに意思疎通することも可能になるかも。それこそ「テレパシー」の世界が誕生するの可能性もあるなぁ... ワイヤレスとなると、しっかり暗号化しないと、突然外部から大量のデータを注入されて障害を負わされるとか(DoS攻撃だぁ...)。多くの人に恩恵をもたらす技術ではあるけれど、それがまた新しい課題や問題を生む源泉にもなるのは仕方が無い事ではあるけれど、それらのメリットとリスクをどう按配してメリットの部分を増やしていくのかが、技術とか科学の使命のような気もします。

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