2019年7月3日

構造改革が必要なメディア

DIAMOND onlineの記事から、毎日新聞が社員の1割に相当する200人規模の早期退職を募集するという記事。まぁ、最も旧態依然とした組織体である「新聞社」だから、中間コスト特に人件費の削減は急務でしょうね。同じような構造としてテレビ業界もあって、彼らも厳しい状況に変わりはないのだろうけど、彼らの場合は制作などを下請けに出すという方法でコストダウンを図っている訳で、これは製造業がOEM/ODMを使うのと同じ。新聞業界も、地方紙とか地方のガイドブック政策などの会社と提携して、準OEM/ODM構造みたいな物を作らないと大変だろうなぁ。時々TLに書き込まれて一般人の投稿に、色々なメディアが使用許諾をとるメッセージを投げていたりするけれど、あれってメディアとして、さらに言えば取材能力の敗北だよなぁ。

新聞社も、印刷会社を共同で使ったりいろいろ努力はしているんだろうけど、肝心の「商品」である「情報取材」の部分を一番削ったら、それはもう売るための商品が作れないという事。さらに言えば、新聞の場合購読契約してはいるお金以外に、広告費の収入も大きいのだろうけど、広告媒体としての新聞の存在価値もかなり低くなってきているのも事実だろうし。極端な話、年齢的に新聞を購読してさらに広告まで目を通すのは、高齢世代が中心だから、そう言う商品の広告が中心になるのだろうけど、そうなると益々それ以外の世代から敬遠されるだろうし。

いつも思うんだけれど、新聞紙のサイズももっと小型化して読みやすく出来ないのだろうか。今のサイズって、完全に家の中で床とかテーブルの上に広げて読むサイズですよね。確かにあれだけのサイズがあれば、記事を印刷するのもしやすいだろうし、段組なんかも自由に出来るのだろうけど、今の時代電車などで移動中に読むことを考えると、あのサイズは迷惑。昔、電車通勤をしていたときに、体の自由が利かないような満員の状態でも新聞を畳んで読んでいる猛者がいたけれど、今はみんなスマホやタブレットで同じ事をしているわけで、そう言う意味ではサイズ感から先ずは検討が必要なのでは。

もう一つ、最大の理由は特に毎日新聞とか朝日新聞は、メディアとしての存在意義、情報の正しさとか真摯に対応することに疑問を感じるとみんな思っていることでしょうね。書いてあることが信じられない、事実を伝えて欲しいのに「真実」という自分達の主張を言うのみ。今のようにネットが発達して、SNSが良くも悪くも情報伝達手段として中心になっている時代に、わざわざ紙に印刷して一日に一回配達するビジネスモデルがもう時代遅れなのは確か。それはそれで、ちゃんとした情報整理とか裏付け謝罪などをした「印刷して足るないよう」にしないといけないのに、ニットの偽情報と似たようなレベルのものしか掲載されないわけだし。まぁ、厳しい言い方をすれば「自業自得」だなという印象しか浮かばない。

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