2019年7月12日

はやぶさ2

人工クレーターから噴出した地下物質も含むサンプル採取のために、二回目の着陸を目指した「はやぶさ2」。各種データから推測するに、予定通りに着陸をして、サンプル採取も成功した様子。一回目の着陸時のデータも含めて、全てが分かるのは来年末に地球に帰還してからだけれど、前任の「はやぶさ」の時同様、それまでの一年一寸のドキドキワクワクは、宇宙好き、SF好き、科学好きには堪らない時間だろうなぁ(笑)。今回、二回の着陸で採取出来たサンプルの量は、前回と比べても相当なものだろうから、帰還してから関係者は嬉しい悲鳴でしょうね。

1つ思ったのは、「はやぶさ2」が着陸する前に、小型のモニター衛星みたいなものを切り離して、それが上空から「はやぶさ2」のアプローチからなにからをモニターして、再度上昇してきたら再びドッキングしてデータを保管する、何て言う事は出来ないのだろうか。スラスターとか、移動用の装備を付けると複雑かつ大変になるだろうから、どういう風にコントロールするかは大きな課題だけれど、やはり「絵」が欲しいですよね、実際に着陸しているときの。今回、クレーターを人工的作るために、弾丸を撃ち込む子衛星を搭載していたんですが、あれって弾丸を撃ち込んだら、そのまま廃棄されるんだろうか。可能なら、カメラを組み込んで撮影だけやって、データはローカルに子衛星から「はやぶさ2」に転送して、データは保存する、何て言うことは出来ないだろうか。親衛星内のデータ量も必要だろうけど、何か既存の記述を上手く組み合わせて実現して欲しいなぁ。「はやぶさ2」の船外に超小型カメラを付けるだけでも良いのだけれど。と思ったら、JAXAから船外カメラの写真が公開されていた。

「はやぶさ2」が来年無事に帰還したら、次のミッションは何なんだろうか。日本も、時期は分からないけれど月への有人ミッションとかも発表しているし、今後のミッションが楽しみだけれど、個人的に思うのは親切な宇宙人が現れて、ワープ航法とか人工重力などの技術供与をしてくれて、一気にスタートレックみたいな世界が広がらないかという事なんだけれど、それはやはり叶わぬ夢なんでしょうねぇ... 今の化学燃料での移動技術は、どうしてもコストと技術的な限界が見えているわけで、それをブレークスルーする「何か」が必要なんだけれど、あと100年とか200年位じゃまだ生まれないだろうなぁ。と言うか、今の物理学をひっくり返す新しい理論が必要なわけで、それって100年200年どころか、1000年1万年たっても変わらないような気がする。

一気にワープ航法は無理としても、何らかの方法で光速に近くまで飛翔速度を上げる技術が必要と考えると、まずは衝突時の衝撃を回避するような、人工的なバリアーというか回避システムが必要でしょうね。あと、速度が上がればその分減速するにも時間が掛かるわけで、となると急制動・急加速出来るようなシステムが必要。それは当然内部の人間にも影響するから、そう言うか即変化に対応出来るような、言ってみれば人工重力みたいな仕組みが必要になるでしょう。それらの技術を実現するには、単純に考えて非常に大きな電力が必要になりそう。となると、巨大な発電設備が必要に成るんですが、その時の燃料が石油とか石炭というわけには行かない。原子力、それも核融合よりも高エネルギーが生まれるような新しい技術が必要だろうなぁ。半分夢想的に考えていくと、結構今の技術の延長線上にありそうだけれど、山登りは最後の数mがキツいように、それらの技術革新も最後の最後が難しいんでしょうね。自分が生きている間に、どれか1つで良いから、何かブレークスルーをするところを見てみたいものです。

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