Windows10 May 2019 Update (1903)からサポートされた、Windows Sandboxに突いての解説記事。Hyper-V等の仮想環境と異なるのは、仮想環境は空くまで仮想的に環境構築(仮想ハードウェア)するだけなので、OSも含めたソフトウェア環境は自分で準備して設定しないといけないけれど、Sandboxは言ってみれば使用しているWindowsの「管理されたコピー」みたいなものなので、そのままでもWindows機能を利用出来る点が大きいですよね。記事にも書かれているように、ちょっとしてテストケースを流すなんて言う場合には便利かもしれない。さらに、システムへの負担も軽いので、昔のように仮想環境使い出した途端に全てが止まってしまうと言う事も無いだろうし。
実際、今使っているデスクトップ機は仮想環境で色々試してみたくて、メモリーも奢っているし(64GB)、SSDやHDDも追加しているわけで、そういう意味では宝の持ち腐れ状態。もっと有効利用して上げないといけませんね。
この仮想マシン、仮想環境は仕事でも使っていて、手軽にほぼ実機に近い環境を簡単に準備して利用出来るメリットはあるんですが、やはり本物の実機とは異なる部分も多々あるので、その違いをちゃんと認識して利用しないと、後で偉い目に遭ったりします。大人の事情で細かなことは言えないけれど、仮想環境はあくまで仮想環境なので、初期テストとか標準的な確認作業などは利用しても良いだろうけど、最終的なテストなり検証作業はやはり実機でやらないといけないし、そこで見つかる問題も結構有るので、その分の余裕を見たスケジュール設定も必要。仮想化は、開発プロセスまでは仮想化してくれないというのが自分の経験値。
ソフトウェアの世界では「Sandbox Test」みたいなものは昔から有って、結構こう言う手法は使われてきたんですよね。ただ、昔の仮想環境はホストコンピューターを結構ぶん回してみたりとか、リアルタイム性に欠けていたりとか制限事項もいろいろあったので、やはり特殊な環境の部類だったので、よく使う人・全然使わない人と、隔たりが大きかった気がします。私もマイクロコードのシミュレーションで使ったけれど、当時はハードウェアの仕様(動作やタイミング等)をデータファイルとして記述するのが大変で、その出来不出来で仮想環境が決まるので、そっちの開発の方が大変だったなぁ。特にリアルタイム性が要求される部分は大変でした。あの頃の手間と苦労を考えると、今のSandboxの何と簡便なことと時代の流れの方が大きくかんじてしまいます。やはり歳だな... (笑)。
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