三菱重工が、カナダのBombardierからCRJ事業を約590億円(約220億円の負債引き受けも含む) で取得する契約が結ばれたという記事。工場はBombardierに残り、残り51機分の製造と、保守パーツなどを三菱重工へ提供するとのことで、どちらかというとリージョナルジェットビジネスの基盤を取得したという感じなんでしょうね。2020年後半には残り発注機の製造も完了するという事なので、その時点で製造設備も買収するんだろうか。
当然、これは子会社の旧MRJ、現在の「三菱スペースジェット(MSJ)」の事業拡大のための布石なのは確実で、ある意味ますますMSJへのプレッシャーも高まったと言えるのかも。現在開発中の、90席クラスの旧MRJ90は、今回の社名変更とともに「M90」という名称に変更に。さらに、米国内のリージョナルジェット需用に対応する、70席クラスの「MRJ70」は、何故か「M100」という名所になり、2023年前半位の納入開始を発表したけれど、仮にM90が予定通り来年納入開始になったとして、M100が3年程度で開発可能なんだろうか。胴体を短縮するだけという話だけれど、その分全体のバランスとか強度とか、プラモデルで導体を切り詰めるようなわけにはいけないと思うけれど。
日本では、CRJは殆ど見かけなくなったけれど、アメリカの短距離路線ではまだまだ主流な訳で、その置き換え需用をM100で狙うんでしょうけど、結構厳しい感じもする。ブラジルのEMBRAERもボーイングに小型機事情を売却したし、この分野の需用はあると思うけれど、世界的にボーイングvsエアバスの二強対決にどれだけ対応していけるのか、頑張って欲しいけれど、路は険しそう。
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