2019年6月26日

Androidを悔やむ

ビルゲイツ氏が悔やむ障害最大の失敗は、Androidを見逃してしまったことらしい。一寸調べてみたら、Androidの創成は2003年で、2005年にGoogleが買収。その後2007年にOHA (Open Handset Alliance)が生まれて現在に至るという感じ。一方でMicrosoftは、元々は組込用OSだったWindows CEを組み込んだハンドヘルド端末を1997年に発表すると、2000年に電話機能がサポートされた、Pocket PC 2000が登場して、それがさらに2003年のWindows Mobile 2003からのWindows Mobileシリーズになり、それがWindows Phoneに繋がるわけですが、こうやって振り返ってみると、Microsoftも決して後れを取っていたわけでは無い。でも、当時主流だったWindows OS開発で手一杯だったのは、当時その当たりにもちょっと関わっていたのでよく知っているし、正直Microsoftととしても、当時の電話デバイス、後のスマートフォンデバイスを、舐めていた印象もありますよね。つまり、「最後はWindows パソコン」みたいな感じで。

あと、仮にMicrosoftがAndroidに関わっていても、Googleみたいな役回りは無理だっただろうから、今のように共通プラットフォームになる前に、AppleのiOSに席巻されていたかもしれない。実際にどうなるのか、どうなったのかは、今更巻き戻してやり直すわけにはいかないけれど、別の言い方をすれば、Androidにリソースを分散させずに、WindowsやOfficeに注力したから、今のMicrosoftの地位もあると言って良いのでは。仮にあの時にMicrsoftがWindows MobileとかAndroidに傾倒していったら、今のビジネスデバイスの標準OSは、Linuxになったかもしれないわけだし。

世の中に「IF」は禁物なんだろうけど、そのビルゲイツ氏だって、たまたまシアトルでCP/M互換OSを作っていたSCP(Seattle Computer Products)が無ければIBM-PCのビジネスに参入すること出来なかったわけだし。実は、その当時のパソコンの中心は、AppleのApple][だったわけだし。もう、40年、50年前の話だけれど、あの頃は今にして思えば、混沌として雑多な時代が日本でも生まれていて、大学生になって都内に出てきてからは、毎週のように秋葉原に通ってパーツ集めとかもしたけれど、歳のせいか、あの頃が一番楽しかったような気がする(笑)。もしかしたら、ゲイツ氏もそんな気持ちで振り返っているのかもしれない。

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