2019年6月9日

「台湾」は国

米国国防省が発表した「インド太平洋戦略報告書」で、台湾を協力すべき対象「国家(Country)」と表記したというニュース。仕事で、散々この台湾国家問題(表記)で苦労した一人とすれば、これはかなり画期的というか、「アメリカ、大丈夫なの?」と他人事ながら心配になる話。でも、Google先生で聞いてみても、東亜日報のこの記事が引っかかるだけで、日本の新聞社の記事には見当たらない。英語でのサーチでも、Taiwan NewsSouth China Morning Postは取り上げているけれど、それ以外の海外メディアの反応は鈍い感じ。

第二次大戦以降、今の中国(中華人民共和国)の中心となった中国共産党勢力が、当時の中華民国の国民党を台湾に押し出し、中国としては台湾自分達の「省」という扱いに。実質は、2国なんだけれど、世界的には色々大人の事情からか、中国の顔は立てつつ、台湾も暗に認めている曖昧な状態のまま現在に至るんですが、中国としては台湾を国と認める事は自分達の主張を覆す事になるので、絶対に認められない。昔のWindowsでは、「地域と言語の選択」に「国」というフィールドがあり、そこに「台湾」とか「香港」と表示されるのは怪しからんと言って、Windows側では「国・地域(Country or Region)」という表記になったり、最近では航空機内で表示されるエアショーで、台湾が国として表示するのは怪しからんと言われて、東アジア地域だけは「国名」は入れずに、空港名だけにしたり、結構この問題に関わった事のある人間なら、今回の話は大ニュースのはず。

余りメディア、米国も含めたメディアも取り上げないのは、もしかしたらこれは米国国防省の勇み足で、あえて摩擦を避けるために取り上げていないのかなぁ。週末という事もあるかもしれないけれど、台湾への武器輸出が決まったり、いろいろ台湾との関係強化の様子も見えるけれど、やはり本格的に中国と対峙するという兆候なんだろうか。ちょっと週明けは、中国の反応だったりから目が離せない気がする。逆に、台湾を「国」として認める、そういう雰囲気の事に関しては、これまで以上に厳しくなりそうな気がするなぁ。

台湾と国交を結んでいる国は益々減るのか、あるいは日本のように「中国の主張は聞いた」という曖昧な立場を貫くのか。でも、日本と台湾は本来の意味で一番近い国であるし、あの国見たいな変な敵対心は無い国だし(あっ、国と書いてしまった-笑)、そういう意味でどこまで日本は台湾と一蓮托生の運命を取れるのか、あるいは簡単に中国になびいてしまうのか。今の安倍さんの間は大丈夫だろうけど、その後は分からないのが不安だなぁ...

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