2019年6月3日

自動運転

横浜のシーサイドラインでの逆走事故。私は利用した事が無いのですが、使用している自動運転システムは、自分もよく利用する「ゆりかもめ」にも使用されているという事で、そういう意味では他人事では無い事故。事故は、終点・始発駅である新杉田駅に入ってきた車両が、そこから折り返し運転し始めたところで逆走し車止めに衝突したもの。

飛行機の場合は、ボイスレコーダーやフライトレコーダーがデータ記録しているけれど、こう言う自動運転システムに対しても、同様のテレメトリーデータ収集を今後義務づける必要があるかも。まぁ、どう言う種類のデータをどの様な形でどれだけ保存するかという問題はあるけれど、今の技術を考えればそんなに難しい話でも無いと思うのですが。

自動運転というのは、言ってみれば一つの大きなプログラムと思っていいわけで、そういう意味ではこれまで発見されていなかったような"Bug"がたまたま顕在化したのかもしれない。それでも、始発駅で逆方向に進行するという、基本的な部分のBugというのは、ちょっと考えられない。開業してもう30年位経過しているわけで、その間にバージョンアップや回収作業もあっただろうけど、プログラム的にはかれているんじゃないだろうか。その中で発生するとなると、何か意図しない割り込みがあって、それで特別なルーティンなり処理に偶然制御が移りこんな事故になってしまったのか。

最近のシステムはしっかり対策されているだろうから、原因としては低いのだろうけど、一番有りそうなのはEMI/EMCから、意図しない信号が混入するようなケースかも。ただ、当日雷が鳴っていたわけでも無いだろうし、よほどの信号源がないと発生する事も無いだろうし。原因解析に1年位かかるという事だけれど、今後の事も考えると時間は掛けてもしっかり問題解析しないと厳しいですよね。シーサイドラインは、今はバスによる代行運転をしているようですが、今後は友人運転に切り替えて運航再開するとのこと。当面は仕方ないでしょうね。完全に全部を友人運転にしなくても、今回のように咄嗟の時に対応出来るように人員を配置するだけでもリスクは下がるだろうし。一日も早い原因究明を願うばかりです。

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