2019年6月17日

真っ当な政治

何か最近「立憲...」と聞くと、「あぁ、またどうせくだらないことを言っているんだろう」という反応しか出来なくなってきているんですが、この記事もその一つ。しかも、中心はあの「蓮舫氏」という事で、もう読む前から結論が見えているというか。
蓮舫氏は「いつから自助の国になったのか、いつから『100年安心』がなくなったのか」とした上で、
多分例の口調で威勢の良いことを言ったんでしょうけど、じゃあ7年前、自分達が政権与党の時には年金だけで生活できる状態だったのかと小一時間。何度も書いているけれど、消えた年金と煽りに煽ってみたものの、いざ政権を取ってみたら消えた年金を見つけることも戻すことも出来ず、結局何も出来ずに終わったのに。今の年金制度の仕組みを考えれば、人口ピラミッドの形によって、年金の内容も大きく変化することは分かりきっている話。色々なパターンはあるにしても、標準的な計算をしてみると、私の少し上の世代までは年金の支払額と受給額がプラスかトントンくらいに成るけれど、私の世代は少しマイナス。それが、どんどん後の世代に行くほどにマイナス幅が広がるわけで、当然年金だけでは生活できないことは分かっている話。

そのプラス世代であっても、持ち家があり住宅費が少ないとか、地方とか自給自足の生活をして生活費を抑えるとか、色々工夫して初めて年金だけで生活することも可能になるわけで、豊かな老後のためにはこれだけの蓄えが必要と言う話は、何度もテレビや雑誌に登場している。年金運用を少しでも効率的にしようと、GPIFが配当などでプラスになっても何も言わないけれど、短期的にマイナスに成るとギャーギャー文句を言う。そりゃぁ投資だから短期的にプラスマイナス有るわけで、トータルとして同なのというカンカンで見れば、今の所50兆円位のプラスと言う事で問題のある話でもない。でも、少しでもマイナスの要素があれば、直ぐに責任論に結びつけて難癖付けるけれど、結局相手を否定するだけで、自分達が責任を持てばプラスになるという説得は何も無いから、どんどん指示する人も離れていくし支持率も上がらない。

今回の年金2000万円の話だって、内容を見れば普通に現状を説明して一つのサンプルとして提示しているだけの話。まともな経済政策の提案すら出来ない人達に、さらに複雑な年金の話等して欲しく無いしなぁ。結局何も出来なくて、しっちゃかめっちゃか混乱だけ残して知らん顔して消えるだけだし。で、立憲代表の枝野氏は、内閣不信任案を出すと解散に繋がりそうだから、年金問題に絡めて麻生大臣の問責決議案を出すかもと言う記事。もうさ、人の足を引っ張ることだけ熱心なその性格を止めたらどうだろうか。百歩譲って、相手の事をせめるのは構わないけれど、それならそれでちゃんと問題点を指摘して解決案を提示して、相手の間違いを正すことが議員の仕事でしょ。メディアを利用しているのか、利用されているのか、それは分からないけれど、何か情報を曲解して自分達の都合の良いように仕立てて流布するのは、詐欺とか欺瞞といっても良い行為だと思う。それに荷担しているのは、例えそれが公共性が認められているメディアや国会議員であっても、そろそろ犯罪容疑者として扱うくらいの厳しさが必要なんじゃ無いだろうか。で無いと、どんどんエスカレートだけしていって、益々乖離していくだけだろうし。

同じ2000万円を取り上げるにしても、例えば税制を優遇して貯めやすくするように提案するとか、NISAやiDeCoの制限枠を拡大していくとか、そのレポートに書かれている内容を少し改良するだけでも良い提案が出来るのに、そんなことは何も見ない。と言うか、多分あのレポートすら読んでないでしょうね。厳しい事を言えば、国の予算の半分が年金や社会保障に使われている現在、いつまでも無制限にその額を増やしていくわけにはいかないし、少子化に伴い経済活動も縮小していくことは予想されても、拡大していくことはなかなか難しいはず。35兆円近い社会保障費に対して、5兆円余りの防衛費を投入しても焼け石に水なわけで、そう言う感情論で批判しても何も変わらない。そんな中で、国民民主党の玉木のこのブログ記事は、かなりまともな意見だと思うし、本当に責任有る野党、あるいは将来的に与党を狙うのであれば、こう言う議論をちゃんと公の場で行って、正すことは正す、認めることは認める「真っ当な政治」を進めて欲しいですよね。まぁ、この人の意見がまともと感じるのは、千三つとは言わないけれど、まぐれ当たりみたいな所があるのが玉に瑕なんですが。

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