2019年6月10日

ネット配信

この週末は、東西で社会人・学生、有名チーム同士の試合が多数あり、しかもうれしい事にそれらの試合の多くをネット配信で楽しむことが出来ました。ここ数年、地上はやBS/CSでの試合放送が事実上無くなり、試合会場へ足を運ばないとフットボールの試合が見られない状態が続いていたけれど、2~3年位前からネット配信が段々と普及しだし、自宅のパソコン画面で、場合によっては複数の試合画面を同時に開いて楽しめるようになったのは、ある意味画期的。勿論、単にスカウティング用のワイド・タイトの映像を単に流すだけのものから、実況・解説付で、カメラも複数台設置して本職のスポーツ番組顔負けのレベルのものから、まだまだ内容は千差万別。特に、フットボールの醍醐味は、試合計時都ボールポジションを毎回のプレーで気にするところだと思うんですが、その部分がしっかりしていないのが一寸不満。

不満と言えば、最近の放送で、所謂プロ野球の「副音声解説」みたいな感じで、チームOB達が複数人実況風に話をしながらの放送がありました。アイデアとしては面白いと思うし、どちらかというと「通好み」というか、有る程度知っている層向けの企画とは思うけれど、いくつか問題点があるわけで、先ず最大の問題点は人数がいてもマイクが足らないのか、話している言葉が聞こえない。メインで話をする人の声は聞こえても、その周りにいる人達の声は、多分マイクとの関係でそこそこ聞こえる人、殆ど聞こえない人、たまに聞こえる人、とあって、話の繋がりが分からない。これ最大の問題点だと思う。次に問題だと思うのが、話の脈絡の無さ。たまに専門的な話も挟んでくるんだけれど、スタンドでビール飲みながら野次飛ばしているのと変わりないようなときもあるわけで、正直本当にスタンドで観戦している場合なら、「席移動しようか」と思うような感じ。真面目に中継・解説だけしろよとは言わないけれど、やはりそこは自分達の内輪受けでは無く、聞いている人が理解して楽しめると言う点を忘れないで欲しい。

多分参加しているOB達も、急に言われて内容もそんなに把握していない状態で参加している程度だろうから(だから、出場選手のメンバー表も、その選手情報も内容な状態が感じられ)、あの内容は仕方ないとは思うけれど、そこは無料のストリーミング中継とは言え、やはり最低ラインというか基本的なところはしっかり押さえて欲しいですよね。日本のフットボールを盛り上げるために、最近では以前よりもチームOB等が協力している様子が伺えて、それは凄く良いことだと思うし時代のニーズにもあっていると思うけれど、それならそれで要求度合いは高くなるわけだから、それなりに適正というか、人をそろそろ選んで投入する時代じゃ無いだろうか。

悪いことだけで無く、当日ストリーミングで流された映像は720pで、普通にパソコンの画面で見るには十分の映像品質。勿論、慣れていないカメラワークで、肝心のプレーが映っていないとか、映像のスイッチングがおかしいと感じる部分もあったけれど、フットボールの場合は基本横からの映像(ワイド)を中心に、時折ズームだったりタイトだったり、決定的なプレーにはハンディなどでぐっと寄るという、そんなに複雑な映像編集は必要無いと思うので、例えばAIカメラの映像と組み合わせるとか、省力化も他のスポーツ中継よりは期待出ると思うんですよね。それと、データ。ゲームクロックにプレークロック、後はダウンインジケーションとボールポジション。フットボール固有のデータ表示は必須だと思う。そういう部分にも、いろいろと工夫して貰えると、益々面白くなっていく気がする。色々不満とか意見はあると思うけれど、そういうものを聞きながら是非改善しながら続けてって欲しいと思う。自分でよく言うのだけれど、「無いよりはまし」というのは決して否定的な意味では無く、先ずそこから初めて行けば、いつかは「無くてはならないもの」になると思うんですよね。今の色々な試みは、その糸口だと思う。

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