2019年6月19日

申請主義

年金問題に関わる、中嶋よしふみ氏コラム。年金問題に関しての与党側の態度は問題だけれど、それと同じく批判している野党、今回は共産党の小池晃氏の追求も誤解を含む不適切なものという話。指摘されている間違いは二つ

一つは、議員としての厚生年金部分は在職中は支給されないという事。もう一つ重要なのは、年金は申請しないと貰えないし、しかも5年過ぎると時効になり資格を失うという事。私も自分の老後のことを考えるようになり、それでもGoogle等で色々情報を集め始めて、60歳から年金貰うか、65歳からにするか、いっその事70歳にするかなどと考えているときに、色々申請しないと駄目という事を知って「不親切だなぁ」と思ったけれど、結局公的な仕組みって何でもそうなんですよね。健康保険も、保険料は知らないうちに給料から天引きされているし、でも払戻は申請しないと戻らない。税金だって、給料天引きで取る分は毎月引かれるけれど、そこから還付受けようと思うと確定申告しないといけないし。取るときは自動で、戻すときは手動で、みたいな感じ。

話を戻すと、小池氏に関わらす野党が与党の対応の不味さや矛盾を追及するのは良いのだけれど、その方法ややり方は単に感情的に非難するだけで、何が悪くてだからどうしたら良いのかという話が全く聞こえてこない。例えば、年金を増やしたいでも若者世代の負担はこれ以上増やせないから、社会保障費を増やさないといけない。でも、消費税は反対だから法人税を増やせ、と言うくらいなら納得出来る。でも、多分法人税を増やすと社員の給与が減るから、組織している労組などの反対が出るんじゃ無いだろうか。でも、それならそれで、緊縮財政から脱皮して公共投資を進めろと言えば良いだけ。でも、その場合は財源が無いという話しになりそれなら国債を増刷すれば良いのだけれど、日ごろ赤字国債を批判している立場上それも言えないし。結局は、これまでの付けが回り回って自らの首を絞めているようにしか思えないけれど。

「年金だけでは暮らせない」という話を聞いて、自分なりに感じるのは、自分の親とか祖父母世代で地元で生活していると、大体は親から受け継いだ持ち家だし、畑や田圃もあるからある程度の生活の足しもある。贅沢は出来ないけれど、食べて寝て生活するには困らないと言う程度の生活は維持出来るんですよね。ただ、それが都会生活になると家庭菜園くらいはあっても、田舎のように田圃とか畑なんて無理だし、都会の利便性の代わりに生活費は高騰するし。だからこそ、暫く前には、生活費の安い東南アジアへ移住しよう、年金月20万円でこれだけリッチな生活、みたいな無責任な情報番組が流行ったけれど、今回の話もあれと似たようなものだろうか。でも、あの番組のように良いことだけ取り上げずに、ちゃんと危機感を示しているだけ、今回の報告書は正しいと思うのだけれど。「申請主義」というのは、自分で行動を起こさないと何も得られないという事でもあるわけで、今はSNS等で情報も有るのだから、そう言う意識を先ず持たないと駄目という事ですよね。自分の肝に命じよう。

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