2019年6月16日

炊飯器より先に?

PCWatchに掲載された、Surface Connectの記事なんですが、個人的にきなる部分が中盤当たりのSurface Connectのアイデについて。マグネット式の電源ケーブルを、日本の炊飯器を見て思いついたと書いてある。確かに、電気ポットとか炊飯器などでは、ケーブルを引っかけたときに本体毎落下しないようにマグネット式で吸着して通電するタイプのものがあるけれど、あれって先にMac Book (MagSafe)がやったんじゃ無かっただろうか。

ちょっと調べてみたら、MagSafeが登場したのは2006年1月のMacworld Conference & Expoとの事。じゃぁ、それが初めてかと思ったら、2000年に象印マホービンがマグネット吸着式の電源コードの特許を出願して、2002年に公開されています。ただ、これ以降、最近でもマグネット式のコードに関しての特許はいろいろと出願されていて、例えばコネクター形状の工夫であったり、類似特許は一杯でている様子。Surfaceはその中の一つを参考にしたという意味なんだろうか。確かに、電源ポットの場合は単純にACの+/-を決戦すれば良いだけだけど、Surfaceの場合はそれ以外にもケーブルからのID受信とか、単純な電源コードでは無さそうだし。

磁石で吸着して固定するけれど、一定以上の力がかかると離脱して本体の落下を防ぐ、という意味での基本特許は象印が押さえているんだろうけど、そこからの派生特許は色々と存在しているみたいですね。ちょっとビックリしたのは、磁石で何段かコードを重ねて接続して、給電と信号伝搬される特許もでているらしい。うーん、考えることは同じだなぁ(笑)。こう言う使い勝手に関わる発明って、なかなか具体化されにくいけれど、一度実現すると一気に伝搬するから、なかなか目が離せない。個人的にも、「あの時特許申請していれば」というアイデアは幾つかあって、その中にも世の中に出ているものがあったりするわけで、やはり特許関係の仕事や作業は、若い家から真面目にやっておけば良かったと今になって後悔(笑)。こういう所が、出来るエンジニアと普通のエンジニアの境界線なんだろうな(自戒)。

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