2019年6月16日

100万人デモ

香港の100万人デモ、取りあえず立法会(議会)が当該改正案の無期限延期という譲歩をして、一旦収まった形だけれど「無期限=何時戻るか分からない≠取り下げ」であるから、まだ油断できない。今月末のG20迄の暫定措置という話が流れているけれど、何となくそんな気がするなぁ。結構来月になった途端に、抜き打ち的電撃的に一気に可決されるんじゃ無いだろうか。

で、そのデモの様子を伝える記事の一つだけれど、この手の活動でSNSが利用されるのは今では当たり前だけれど、不特定多数に拡散するこれまでのSNSではなく、一定数のグループ毎に暗号化したメッセージのやり取りが出来るアプリ「テレグラム」なるものが活用されたという話は興味深い。これ、言ってみればメッセージングの世界で仮想通貨のブロックチェーンやってるみたいなものですよね。さらに興味深いのは、移動時にICカードを使わずに現金で切符を購入して当局の追跡を逃れるという、まるで刑事ドラマを見ているような話。さらに、監視カメラから逃れるために、マスクやゴーグルを着用してとのことだけれど、いゃ悪い事を言うつもりは無いけれど、例えばスマホの位置情報とか悪用しようと思えばそれなりのことが出来そうな気もする。

いずれにしても、人口が約750万人という社会で100万人以上の人が集まり行動するというのはとんでもないこと。これを受けて、日本のとある集団は日本も見習え、香港をミロみたいな事を言っているみたいなんですが、勘違いも甚だしい。日本では、どんなに好き勝手やっても催涙弾を打ち込まれることは無いし、ゴム弾で攻撃されることも無い。昔は有ったんですよね、学生運動華やかな頃には。香港は自分達の生存意義、存在価値を掛けての戦いだけれど、日本のそれは単なる自己陶酔・自己満足の行為。だから支持も得られないし、広がりもしない。で、自分達の不手際を省みることも無く、悪いの全て「アベノセイ」で済むのだから楽なものです。

香港なんて、それなりに資本化されていて生活レベルだってそれなりに高いわけだし、知識層だってちゃんとしていると思うのに、イギリスから中国に変わるだけで、これだけ社会が変化するとことの恐ろしさ。それぞれの国地域で、色々な理由はあると思うのだけれど、ちょっと方向性を間違えるとここまで悪くなる可能性もあるという例だと思うなぁ。日本だって、一歩間違えれば同じ道を歩むことになる可能性は、ゼロでは無いだろうし。わざわざ中国に喧嘩を売りに行く必要はないけれど、注意しなければいけない開いてであることは確か。勿論、外交なんてどこの国と付き合うにしても多かれ少なかれ同じ事なんだけれど、その中でも注意が必要なことを、今回の香港の様子を見て再認識した気がします。

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