北海道で民間ロケット打上ビジネスを進めているインターステラテクノロジズが、2回の打上失敗の後に打ち上げたロケット「MOMO 3号機」が、高度113kmまで上昇に成功し、文字通り「3度目の正直」で日本での民間初の宇宙ロケット打上に成功。この会社は、堀江貴文氏、所謂「ほりえもん」が出資して支援していることでも有名で、昨日のインタビューなどでも、会社の役員よりも堀江氏の方が大きく画面に登場していたけれど、まぁそれも仕方ないか。
個人的には、余り好意的にはなれない堀江氏ではあるけれど、こう言う自分のビジネスと思ったところに集中的に資金や技術を投入する姿勢というのは見習わないといけないなぁ。まだまだスタートラインについたかどうかと言う状態だけれど、これで運搬能力が数百kg位になり、勝つ衛星軌道への投射能力を装備できるようになれば、コスト次第ではあるけれど衛星打ち上げビジネスの可能性も出てくるだろうし、さらには自社で小型衛星を打ち上げて独自ビジネスを展開するという事も可能になるかも。質の低さを量でカバーすると言う戦略が可能になれば、例えばGPS機能で特定地域にだけは超高精度の位置情報を提供出来るとか、ある地域の天気予報用データを高精細メッシュで予測するとか、場合によっては独自のデータ通信網を構築出来るかもしれない。
それらのネットワーク構築となると、地上との柵みが色々生まれてくるのと、幾ら低価格小型衛星とは言え数でカバーするのはなかなか大変。個人的にもしやるとしたら、小型衛星に高感度のカメラを色々な種類搭載して、低軌道から地上をリモートセンシングするビジネスはどうだろうか。それによって、地図作成に資源探索。さらには、天候調査なども高精度で可能なるんじゃ無いだろうか。極端な話、ロケット本体は複数本常に用意をしていて、さらに衛星部分にしても、基盤となる電力や軌道修正などの部分は共通パーツとして準備してあり、そこに既納部分をモジュール形式で填め込んで一つの衛星を完成させて、発注から受注-製造-打上まで、数日くらいで可能になれば結構面白いビジネスになるんじゃ無いだろうか。言ってみれば、パソコンのオプション間隔で衛星の機能を拡張したり変更したりするフォーマットを作れれば、結構行けそうな気がする。
ZOZOTOWNの前澤友作氏は、美術品の購入とか宇宙旅行とか、仕事以外の部分で話題になることが多いけれど、それでも失敗はしたけれどZOZOSUITEというアイデアは面白いと思うし、ただ多分スケジュールありきで見切り発車したから失敗したんだろうけど、もう一寸煮詰めてから出したらもう少し違った結果になったかもしれない。MOMOにしても、二回の失敗の後の3度目の正直ですからね。お金と忍耐力と希望がどれだけ継続出来るかと言うのが、一つの関門かも。空くまで、そういうお金とは全く無関係な他人の独り言ですが(笑)、50代くらいまでなら千三つ位の気持ちで、でも破産しない程度にどんどん新しい分野の技術やビジネスにチャレンジして欲しいし、60代以降は、文化財とか伝統技術みたいなものに対しての投資(寄付)をして欲しいなぁ。いずれにしても、MOMOロケットが堀江氏の道楽で終わるのでは無く、一つのビジネスに繋がるまで何とか頑張って欲しい。
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