2019年5月29日

危機管理

川崎市登戸で発生した殺傷時間。もう、誰にも落ち度も何も無いのに、一人の人間の未だ理由不明な突発的行動で、大人と子供の命が奪われ、さらに多くの人の心と体が傷つけられた事件。仮に、もしこの事件の発生を防ぐ手段があるとしたら、もう中国で行われているような全人民の監視システムを構築して、かつ一人一人の格付けをして不安要因を持つ人間は隔離する、監視する、見たいな「完全ディストピア」みたいな社会を作るしか無い。いゃ、それでもこう言う事件は発生するだろうなぁ...

ここまでの報道による事件の内容を見ると、通学バス待ちの列の背後から一気に襲いかかったようで、まさに不意打ちを受けたみたいなもの。その列の最後尾にいた外務省勤務の男性が死亡したようですが、もし偶然でもこの人が振り返って少しでも早く異変を感じていたなら、もう少し違った結果になったかもしれない。振り返らせなかったのも、振り返ったのも、その時の運命無いかもしれないけれど、そうであれば運命は残酷なものだなぁ... 先日来日していたとらんんぷだい頭領のSSにしても、日本のSPにしても、映像などを見ると常に左右に視線を配っていて、どこから来るか分からない襲撃に対応しているわけですが、まさか毎日子供達の通学時にそんな事をしないといけない時代になるのかとは思わなかった。

僅か十数秒の犯行後、犯人自らも首を刺して死亡しているため、犯行動機どころか事件の詳細に関しても明らかになるのは難しそうだけれど、犯人の年齢が51歳と言う事で私よりは若いけれど同世代の男性。両親が子供の頃に離婚して、父親の兄弟宅に養子として入っていたと、家庭環境で苦労していた可能性もあるけれど、それでも51歳と言う年齢を考えるともっと気持ちを整理する時間なり機会は無かったのか、何か悔しい気がする。

先日の幼稚園児が無くなった交通事故後のメディア批判を意識してなのか、今回の事件後のメディアの対応は以前よりは抑えている気がするけれど、それでも突然の事件で対応もままならないであろう被害者側の学園の会見をセットしたり、被害者の名前は勿論仕事の内容等が発掘されて放送されているけれど、ご遺族の気持ちはどうだろうか。また、犯人と思われる人物の写真で、多分中学校か高校生くらいの写真が使われているんですが、現在51歳の人間の40年近く昔の写真を使用する意味があるんだろうか。写真が無ければないで、その様に報道すれば良いだけだし、逆に現在と余りに違いすぎる写真を使用する事で、それを見た人間に変な先入観を与える事になるんじゃ無いだろうか。重大な事件故に、良くも悪くも変な先入観を生むような報道は止めるべきだし、また被害者や関係者には先ずは静かに落ち着ける時間を与えるべき。それは、もはやメディアの義務だと思う。

合掌。そして一日も早い恢復を...

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