私は「国際政治学者」ではないけれど(笑)、一寸ビックリしたニュース。日本訪問中のトランプ大統領と入れ替わるように、ASEANの首脳が28日から30日まで来日するというニュース。「フィリピンのトランプ」と言われるドゥテルテ大統領や、老獪なマメーシ亜のハマテイール首相等、一癖も二癖もある首脳が含まれているのが何となくきな臭い気が。一応、都内で開催される国際交流会議へ出席すると言う目的はあるらしいけれど、それをそのまま納得出来ないのがこのタイミングですよねぇ。トランプさんが午後離日して、それと入れ替わるようにASEANからそれぞれの首脳が来日するのは、まるで日本でトランプ大統領の中国や東南アジア政策の引き継ぎをするような印象すらも。
トランプ-安倍会談では、北朝鮮情勢も重要な議題で、記事によれば韓国に対しての不満がトランプ大統領から出たと言う話も。当然、米中貿易戦争を仕掛けているアメリカとしては、中国情勢の一部として東シナ海の状況認識も含まれるだろうから、それに対してのASEAN諸国に対しての意見も出ただろうし、どちらが主目的かは別にして、このタイミングで日本に来る機会があるなら、それなりの人が来ても不思議は無い。まぁ、その内容にしてもそんなに時間が有るわけでは無いだろうから、現状認識の共有と言ったところだろうけど、その仲介者として日本が間に入ることは、米国やASEAN双方に対しての信頼関係があるからと言えるとともに、日本に対しての責任も増えていくことを意味するわけで、それなりの覚悟が無いと出来ない仕事でもあると言えるのでは。
日本は、イランに対しての仲介者として対応することをアメリカから了承を取り付けて、これが直前に訪日したザリーフ外相の目的だったんだろうけど、まぁアメリカとしても直接イランと話しをするとどうしてもけんか腰になるから、間にワンクッション入れることで衝突するリスクを下げたいという気持ちもあったかも。お互い疑心暗鬼になっている状態では、何を言っても信用できないけれど、それを第三者に検証されることで担保を得ることは良い考えだと思うし。来月には、安倍総理がイラン訪問をする予定と言う話も出ているけれど、そこで何か前向きな話が出来てアメリカに対してG20で伝えることが出来るお土産が出来るか、それが鍵なんでしょうね。結構厳しいと思うけれど...
以前は、ヨーロッパがこう言う紛争の中心だったけれど、いつの間にかアジア地域へその核が移動してきた印象。ふと考えてみると、陸続きのヨーロッパと事なり、間に海洋があったりして隔絶の度合いはヨーロッパより大きい分、地域差も大きいんじゃ無いだろうか。でも、ヨーロッパがソ連に対峙したように、ASEANやアジア諸国は中国に今対峙しているわけで、歴史というのは何処かで似たような事を繰り返しているんだなと再認識。ただ、地域性の違いの中で、さらに「日本」というロールは以前はいなかったわけで、今回どう言う立ち位置になるのかあるいは立ち回りをするのか、なかなか厳しい状況なのは分かっているけれど、何もしなければもっと悪くなるから何だろうなぁ。先ずは今回の代表来日で、何か前向きな話が出来る事を祈るばかり。
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