2019年5月8日

10連休か10日の休みか

ITmedia、久保順生氏のコラムから、G.W.の10連休が日本のためにならない、やっぱりの理由について。まぁ、折角の休みを全員で一斉に取得するというのは、一件「公平」の様に見えて、実は横並びでしか無いし、その結果人手不足が発生して、正社員を休ませるために派遣社員やバイトをその期間臨時に雇うなんて言う本末転倒な現象も笑えないし。考えてみたら、私が社会人になった30年程前などは、「連休」というのはほとんど無かった気がします。当時はまだ週休二日制が始まるかどうか位のタイミングで、たまたま私が就職した外資系企業は土日が完全に休みで、例えば金曜日とか月曜日が祝日になれば三連休になりましたが、当時は「週休二日」で土日が休みの日本企業でも、そこに祝日が続くと、土曜日は休みで無くなる場合も有りましたしね。当時は「完全週休二日」というのは、必ず確実に土日が休みになる事では無く、祝日が有れば、それも含めて「一週間に二日休みにする事」なので、土曜日は「出勤日に成る」という企業も決こうあったし。

また、社会システムがどんどん多様化していることも見逃せなくて、それまでは日曜日は休み、でも週末かき入れ時のデパートとかスーパーは、火曜日とか水曜日が定休日、何て言う事が普通でした。所が、その「定休日」というものが無くなりつつあり、勿論社員は交代で休みを取るんでしょうけど、お店は一週間ずっと開店している。さらに、それまで配置には7~8時間営業なのが、12時間になり、今では24時間営業が普通になっている業種も。24時間365日回転していることが普通の業種がある一方、企業などは週休二日どころか週休三日とか働き方改革とか、どんどん就業時間が減っているという矛盾も。昔のように、日本の殆どの職場が同じように始業して終業して同じように定休日があるような状態ならまだしも、今のように企業の就業形態が多様化している時代に、一律にしかも10日間という長期間の「連休」というのは、時代に即していなかったことは確かですよね。

ただ、今回の10連休の理由には、上皇陛下の譲位と天皇陛下の即位と言う大きなイベントも絡む話だったわけで、単にG.W.の飛び石連休を解消させることが目的では無い。昨日当たりも、G.W.開けで元号が変わったためにシステムトラブルが発生しているけれど、そう言う危惧もあったから年度初めの4月1日の即位は見送られたわけだし。まぁ、絶対的な回答が無い中で、より良いベターな回答を模索して試してみたら、期待値には届かなかった、みたいな感じでしょうか。それはそれとして、それでも10連休とこれまでにない経験をしたことで、次は夏のお盆の期間での9連休に期待が高まっているみたいですが、そうやって少しでも「休みを楽しむこと」に日本人が目覚めていけば良いのでは無いだろうか。

そういう意味では、この記事にあるように、まずは有休所得のハードルをもっと下げる必要が有ることも確か。私の会社では、毎年有休取得率が業務評価のインデックスになっていて、ちゃんと消化していないと仕事に対しての評価にも影響するし、ちゃんと休暇取得出来なかったという事で、上司の評価にも影響する。そこまでやるから、それなりに有休消化率は高いと思うけれど、その為には同じチーム同士で相互バックアップ出来るような体制作りも必要なわけで、単に休みを取れるようにすれば良いだけでも無い。まぁ、そう言うことも含めて、今回の10連休の経験値がいかされることが重要じゃ無いだろうか。個人的には、最低賃金が法律で定められているように、最低休暇取得日数をもっと義務化する、それも最後に帳尻合わせでまとめて取得させるようなケースを回避するために、分散して取得できるかどうかまで含めて、企業に義務づけるようにしないと駄目かも。その上で、前向きな企業には補助金とか税制で優遇措置を考えるなど、方向性の誘導も必要だろうし、逆にブラック企業と呼ばれるネガティブな企業には厳しくするようにして、淘汰させていくことも必要かも。その上で、社員側にしても、「休暇」とは単に仕事をし無い日と言う意味では無く、「自分のやりたいこと、新しい仕事を見つけ事も含めた発見の日」くらい意義を感じて利用するくらいの前向きな考えも必要じゃ無いだろうか。そういう意味で、企業側だけで無く社員側も今回の10連休に関しては、色々考える必要が有るんじゃ無いだろうか。

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