2019年4月15日

働き方改革

「働き方改革関連法案」の改正により、この4月1日から会社の就業規定が変更になり、良い点も悪い点(困った点)も出てきました。

良い点の代表例は、フレックスタイムの変更。これまでは、コアタイムが10:00~16:30で、始業時刻が08:00~10:00、終業時刻が16:30~18:30でしたが、コアタイムが縮まり始業・終業時刻が広がって、より幅広い「フレックスタイム」の活用が可能になったこと。自分は裁量労働制なので、フレックスタイムは関係無いのですが、そうで無い人にとっては自由度が広がるわけで凄く助かるんじゃ無いだろうか。もう一つは、残業時間の上限が、法改正に沿って変更されたことで、これは会社側の管理責任も重要だけれど、個人が効率よく作業時間を使うことをもっと意識しろという、改善命令でもあるんでしょうね。所謂、残業代目当てのだらだら残業を減らすために必要だし、勿論元々の問題である企業側からの過重労働に対しての制限という意味もあるし。

で、困った点というか悪い点というか、これはあくまで自分目線なんですが、一つは、これまでは裁量労働制だったので、勤怠管理は基本有休取得の申請と残業などの時だけ出よかったのが、労働時間把握義務化のために今後は出退勤管理(出退勤管理システムへの毎日の入力)が必要になったこと。正直「面倒くさい」というのと、裁量労働制だから飛び飛びで仕事をしていたり、変な時間に海外との電話会議とか有るわけで、その処理はどうするのか、ということ。まあ、そう言うものを合算して、一日何時間という付け方をするんだろうけど。さらにもう一つが、これまで推奨だった「夏期休暇5日間取得」が、「義務化」されたこと。しかも、4月26日までに5日間の取得計画を登録して上司の承認を得る(変更があった場合は、後日修正して再度承認を得る)必要が有るとの事。「夏休み」の定義が、確か7月から9月の間ということだったので、その間に有休を連続して5日以上取得しないといけない。個人的には、秋のNFL観戦に利用したいのですが、多分秋のリーグ戦スケジュールは今月中には発表されないだろうし、取りあえずダミーで入れて置いて、後から修正するしかないのかも。当然、AMC/UAのマイル修行に絡めて有効活用しないと(笑)。

それ以外にも、今回の改正に伴って、懲戒解雇理由に「パワーハラスメント」が明記されたり、グループ企業間で有休付与数が統一されて、自分の所は1日増えたとか、いろいろ4月1日付けで変わっています。「働き方改革」と言う事で、よりより作業環境の創出だけで無く、会社生活の品質向上も計られていることは評価できるのでは。一方で、就業時間だけで無く、職業選択機会の創出とか、転職などの機会増加とか、さらにはやはり賃金引き上げに、所謂「氷河期世代」を中心とした労働弱者救済等、「働き方」だけでなく「働く機会改革」ももっと進めて欲しいなと思いますね。今は、就職率もかなりアップして、若者世代にとっては自分達の「バブル期」以来の好調さらしいけれど、これから経済が停滞してくると、また氷河期が再来するかもしれない。最も、人口減少傾向が進む限りは、若年労働力は引く手あまただろうけど。その分、中高齢者労働、特に氷河期世代に取っては厳しい時代が益々続くわけで、このあたりのてこ入れを与党にしろ野党にしてろ、もっと真剣に考えないといけないんじゃないだろうか。

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