2019年4月25日

高齢者ドライバー

加齢による判断力低下、あるいは認知症などによる意識喪失等が原因と思われる、痛ましい交通事故が最近続いていますが、「高齢ドライバー」問題はもう立派な社会問題と言って良いかも。80を過ぎた母親はまだハンドルを握っているけれど、流石にもう夜の運転はあまりしたくない様子だし、場合によっては来年くらいには免許返納何て言うことにもなりかねない。その場合は、母親の分まで自分が運転して面倒見ないと行けないのだけれど、自分だってそろそろ「高齢者ドライバー」と言われてもおかしくない年齢になりつつあるし、認知症などは年齢関係無く発症してくるもの。ただ、都心に生活していれば地下鉄や私鉄にバスも有るから良いのだけれど、地方に生活していると本当に車が無いと何も出来ない。タクシーチケットなども市から配布されたりしているんですが、ドライバー経験があるとどうしても自家用車で簡単に出かけたときのことが思い出されて、なかなか免許証を返納しようという気が起きないみたいなんですよね。

自分も、今年の6月末で今乗っている車の車検となるのを機会に、10年乗った車の買い換えを思案中なんですよね。その時に最優先でリストアップしたのが「安全機能」。ミリ波レーダーやブレーキアシストは勿論、駐停車時や右折左折時の歩行者確認等、自分をマモルだけで無く相手を守る機能も含めて車種を選択しているんですが、希望に添う車種となると高級車になって懐が痛い(汗)。理想を言えば、後10年後くらいまでには自動運転車が登場して利用出来るようになって欲しいけれど、まだまだ技術的な事で難しいかなぁ。仮に実用レベルの自動運転車が登場したら、自動車会社は今のエコカー現在みたいな事を政府に要求するんじゃ無いかと期待しているんですよね。それによって、車を諦めようとしている高齢者層が、新規の購買層になると期待出来るから。甘いかなぁ(笑)。

勿論、宅配サービスがどんどん便利になっていて、近場のスーパーなんかでも生鮮食料品などを朝注文すれば夕方に配達してくれるサービスも普通に利用出来るので、限りなく車を使わないで生活は可能だし、だからこそ最近では自動車購入が減っているわけですけどね。悩ましいのは、例えば今後も安全な車はどんどん登場してくるんだろうけど、それを必要とする高齢者の多くは、既に仕事からリタイアして収入も限定されていて、車の買い換えなど厳しい人が多いだろうという事。したがって、旧来の自家用車を乗り続けるしか無いのだけれど、そこには安全装置がまだ不十分な車も多いだろうし、ある意味負の連鎖みたいなものを感じますね。

とあるTLで、高齢の母親が自主返納した時の記事が書き込まれていて、そのお母さんはまだ運転に問題無く自分で十分判断出来るうちに返納したそうで、それを不思議と思った子供が理由を尋ねると「判断力が残っているから判断して返納した」というようなことを言われたそうな。うーん、素晴らしいというかさすがというか、もしかしたらお母さん自身も何か兆候を感じたのかもしれないけれど、「自分で判断出来る時に決める」というのは重要。うち父親も、自分で運転する事が無くなってからもずっと免許は保有していたんですが、次の更新の数ヶ月前から説得を始めて、最後はもう何ヶ月もエンジンも掛けずにバッテリーも上がっていた自家用車を、わざわざ廃車処理に取りに来てもらい目の前で引き取って貰って看護を決めさせて、なんとか免許返納させることが出来ました。まぁ、自分ももう運転する事も無いと覚悟はしていたみたいですが、やはり免許証を手放すというのは自分のアイデンティティーを無くすような感じがあるみたいなんですね。だから、免許証は返納しても運転証明書はあるから、身分証代わりにもなるし、色々タクシーサービスも受けられる見たいな事を説明したら、結構納得してくれたから助かったんですが。自分はどうするか、直ぐにそんな時代はやってくるから、すこしずつでも考えていかないと。

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