2019年4月15日

枝野理論

日経新聞に掲載された政治コラムから、自民党支持率が下がらない理由を考える「枝野理論」なるもの。日経新聞の政治部次長というそれなりに地位のある人が書いたコラムなんだけれど、なんか表面だけをさらって状況を説明するだけで、根本原因の「だらしない野党」という事に言及していないことだけ見ても、「落第点」じゃ無いかと素人と読者は感じる(笑)。大体冒頭の、
「体感と違って内閣支持率が落ちない。10~15年前ならものすごく落ちる問題が起きても下がらない」
というのは、枝野氏が本当に言った言葉なんだろうか。もし本当にこのような事を言ったのであれば、彼らは野党としての資格は無いですよね。与党の問題点を指摘してより良い政策政治を国民に提供するのが野党のはずなのに、問題を起こして与党の信頼を下落させることだけを考えているなら(実際そうなんだけれど)それは単なるアジテーターだよなぁ。

何度も書いているけれど、今の自民党支持層と言うのは、多分半分以上、もしかしたら7割位までが「他に選択肢が無いから」という消極的支持だと思うんですよね。かく言う私もそう。そう言う人達にとって「モリカケ」なんて言うのは、初動は影響しても、その内容がネットで分かってくれば単なる野党の「想像的騒動」であることが直ぐ理解出来る。何故か。それは旧民主党時代に彼らがやって来た「ガソリン税無料化」とか「消えた年金解決」とか「最低でも県外」とか、散々美味しいことを言っても結局は 反故にされたことと同じ匂いを感じるから。さらに、10~15年位前というのは、確かに自民党の一党支配に閉塞感があり、さらに自民党内部でも分裂していて、国民の多くが「変化」を求めていた時代でもある。でも、その変化を求めて色々美味し事を言っていた民主党政権になってみたら、実は何も出来ず言ったこともやらず、やっていることは前政権よりも酷いことばかり。だからこそ、あっと言う間に支持を失ったわけですよね。

今の野党が支持を得る方法は簡単で「消費税増税中止」や「消費税減税」、あるいは可能なら「消費税を廃止して、所得税に一本化」とか、そう言うことを言って実際に実現可能なプランを出せば良いんですよね。元々、今の消費税8%にしても、次の10%にしても、民主党政権時代に決めたこと。実際に実行したのは今の安倍政権に変わってからだけれど、決めたのは野田政権時。だからちゃんと正直に「あの頃は増税が必要と思っていた。しかし8%に上げて経済は停滞した。今は勇気を持って自ら決めた10%を取り下げる」とでも言えば、かなり株が上がると思うのだけれど。良く旧民主党政権時代の話が出ると、彼らは「今の我々とは違う」と怒るらしいんですが、それならそれで「昔とは違う」という事を言えば良いだけの話し。でも、口ではそう言いながらも、やっていることはトンチンカンな事ばかりだから支持率が上がらないだけなんだよなぁ。

以前言われていた「二大政党制」は、日本には馴染まないと思うけれど、健全な政治、より国民の支持が得られる政治をするためには、やはり何からの抵抗瀬力なり、色々な意見があり、それがよく言えば「切磋琢磨」、悪く言えば「より多くの支持を得るための競争」があって実現出来るもの。その為にも、立憲民主党には最初の頃は少し期待したけれど、最近では「あぁ、単なるアジ政党に成り下がったなぁ」という印象しか無い。逆に、以前は期待していなかったけれど、国民民主党が最近まともに見えてきた気がする(笑)。現実的には日本維新の会が「野党」としては今の所一番仕事をしている気がするけれど、如何せん大阪の地域政党と言う事も有り全国的な支持が無い事が難点。あと、団体とか組織の支持も。夏の選挙で頑張って欲しいのだけれど、それはそれで厳しいかなぁ... 下手な理論よりは実行力がありそうなんだけれど(笑)。

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