2019年4月13日

新チーム加盟

日本の社会人フットボールに、明るい話題。なんと今シーズン、西日本で1チーム、東日本で2チームが新規加盟するという発表。最近では、九州を拠点とする、「みらいふ福岡SUNS(旧オーパーツ福岡SUNS)」が、加盟から最短でX1 Areaに昇格して話題になっているけれど、茨城県水戸市のセイバーズや、千葉のZERO FIGHTERS等、新興チームが増えていた中で、その動きが更に加速されるような状況に。これはこれで望ましいし活性化のために歓迎するけれど、1990年代のように各企業がこぞって参入してきたときと比べると、状況は圧倒的に厳しいわけで、特に経済的な支援が無いとなかなか大変。福岡SUNSは、初期の頃からしっかりその辺りは固めていたようで、それもあっての躍進だろうし、今回の加盟チームの一つ共栄ガーディアンズは、警備会社のフットボールチームという、最近では珍しい「企業チーム」というのも面白い。

その他のチームも、色々検索してみるとそれなりに背景があり、準備に頑張っていたりとなかなか興味深い情報が見られて、ちょっと頼もしい限り。どのスポーツも同じだと思いますが、1チーム当たり登録できる選手数は限られているので、競技人口を増やそうと思えば受け皿となるチームが増えないと駄目。ただ、フットボールの場合は、防具だったり器具だったりグランドだったり、色々制限があるので、チームを維持するのが大変なわけで、これら新規加盟チームや最近加盟した若いチームは何とか頑張って、まずは運営基盤を固めて欲しいですよね。これは別に新興チームだからという事でも無く、上位の日本のトップチームだって、支援企業の事情である日突然スポンサー契約が終わると言う事が起こったのは、一度や二度じゃ無いですし。

日本の伝統的な企業スポーツ、セミプロ的な運営体制が、経済的な理由から厳しくなり、段々とクラブチームとして、複数の企業支援を受けながら、さらに自らも「コストリカバリーする」仕組みを作らないと、チーム運営もままならない。JリーグやBリーグと言った、有る程度実績も知名度もある団体所属チームでも、経済的な理由から降格する所もあるわけで、学生も含めて日本の競技人口2万人程度のフットボールの環境は、かなり厳しいですしね。それでも、最近では学校でフラッグフットが採用されるとか、少しずつ前向きな状況も生まれているわけで、となると東京とか大阪とか、一部の地域でしか見られないスポーツから、有る程度地方でも馴染みのあるスポーツに広げることが重要。そう言う意味で、地方を拠点とするチームが増えるのは喜ばしいけれど、どうしても遠征が増えるとさらにコスト負担が大きくなるわけで、そう言う意味では福岡SUNSは頑張っているなぁと感心するしかないですよね。

関西のチームは春のトーナメント戦から、関東の2チームは秋のリーグ戦から試合を開始するみたいですが、最初は厳しい試合が予想されます。先ずはしっかりと基本準備を進めて、短命に終わることだけは無いように応援したいですね。

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