2019年4月28日

スーパーボウルの100倍

5月に予定されている、トランプ大統領の日本訪問(国賓待遇)が、最初は乗り気では無かったものが、現天皇陛下の退位と新天皇陛下の即位という歴史的イベントが、スーパーボウルの100倍位大切と聞いて翻意したという話。これ、最初聞いた時には、安倍総理が上手い例えをしたなぁと感心したんですが、スーパボウルを引き合いに出してきたのはトランプ大統領の方なんですね。トランプ大統領が、スーパーボウルと比較して、どれだけ大切かと聞いて、咄嗟の判断なのか何なのかは分からないけれど「100倍重要」と上手く答えたと言って良いのでは。

日本人の多くにとっては「スーポーボウルって何?」状態だろうし、仮にそれが何であるか知っている人にとっても、間隔としては日本のプロ野球の日本シリーズ決勝戦位の感じだろうから、「プロスポーツのイベントに天皇陛下の退位・即位を擬えるとは怪しからん」と思う人もいるかもしれない。確かにスポーツの種類は違っても、たかが1スポーツの決勝戦ではあるけれど、全米国民の半数近くが試聴する、しかもその試合のチケットが1枚何百万円ものプレミアムが付くものですから、正直日本のプロ野球日本シリーズで、巨人とソフトバンクが3勝3敗同士で最終戦対決する、となってもまだ足下にも及ばないと思う(笑)。

実は、スーパーボウルも一昔前と比べると米国国民の注目度は下がってきているのも事実で、それは同じプロスポーツの台頭、特にサッカー(MLS)や根強い人気のバスケット(NBA)も人気だけれど、やはりNFLが頭一つ飛び抜けていることも事実。日本でスーパーボウル級のイベントって、何があるんだろうか。プロ野球の日本シリーズ、Jリーグの決勝戦、Bリーグの決勝戦、うーん、どれも正直スーパーボウルどころか、カンファレンスのチュャンピオンシップにも及ばない気がする。まぁ、でもアメリカ人の注目度の尺度を表す一番大きな単位と言って良いんでしょうね。で、それの100倍。10倍とか1000倍でなく100倍と言うのが、何となく現実的でしかも重要さを表していると思う。

10倍だと何となく想像出来てしまうし、1000倍だと明らかに嘘っぽい。間の100倍というのが、丁度いいきがする。日本でも、多少ほらも含めて強調するときには「100倍」という単位を使うけれど、そう言いきったのは咄嗟の判断なんだろうけど、やはり安倍さんは何か持っている気がする。私も、仕事でアメリカ人と話しをするときに、自分も好きだからフットボールに擬えて言うことを時々使うけれど、結構向こうも向こうで受けてくれて、話が進むことが多いことは経験詰み。ただし、だからといってフットボール好きばかりでも無いので、そこは乱用しないようにしないと。あと、シーズン制もあるので、春とか夏にフットボールの話題は余り注目されないし、その場合は野球(MLB)の方がいいとか。

いずれにしても、4月、5月、6月と、日米の首脳が連続してあうことは多分初めてだろうし、これまでに無い機会。この機会を利用して、経済の話、貿易の話、拉致問題等の外交問題等、少しでも前に進めて欲しいですよね。100倍の機会を利用して来るトランプ大統領から、是非120倍位の利益を引き出して欲しい(笑)。

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