2019年3月7日

羽田空港一億人時代

昨年一年間の羽田空港利用者数が、国内線・国際線合わせて8750万人余りだったという記事。来年の、東京オリンピック・パラリンピックに向けて、益々訪日客数は増えていくだろうし、羽田空港も離発着数が増えるわけで、今年は無理としても、2020年には年間利用者数が一億人を突破するんじゃないだろうか。来年からは、今回新たに設けられた国際線の50枠分が使われ始めるわけで、それだけで多分600~700万人くらいは年間で増えるでしょう。で、その中には国内線と国際線を乗り継ぐ人も増えるだろうから、一気に1000万人以上利用客数が増えて、一億の大台に乗るんじゃ無いかと。

で、悲しい現実として、羽田空港の国際線枠が増えるという事は、丸々その分がとは言わないけれどかなりの便数成田から移動してくることも予想されるわけで、これがどれだけ影響するのか分からない。以前も書いたけれど、東南味からのフライトも多い成田ですから、ここから欧州への接続便を利用する人も多いでしょうし、単純に成田から羽田へという訳にもいかないだろうし。成田から羽田への乗り継ぎ時間は、多分最低でも3時間は見る必要が有るだろうから、それだけ余裕のある接続なら良いけれど、大方の場合は1時間から2時間程度ですしね。それに、ANAとUAの関係を見ると、ANAは北米には比較的午前の便が多くて、UAは接続客用に午後の便を設定しているから、この午後の便が移動してしまうとかなり厳しいような。

まずは、羽田の新規枠が決まらないと、成田のスケジュールも決まらないとは思うけれど、同じ12枠ずつを、4社で分配する米系航空会社と、実質2社での分配となる日系航空会社では、結構被る路線も増えていくだろうし、その場合の調整が大変そう。今回UAは、比較的東海岸への就航を重要視しているみたいなので、ANAも東海岸側への路線開拓を期待しているんですが、どうだろうか。

羽田空港の地理的優位性は圧倒的なわけで、国内の空港でも負けないのは福岡空港くらいじゃ無いだろうか。海外の空港では、自分が知っているのは米国の主要空港程度ですが、やはりアクセスの良さでは格段に羽田空港が有利。JRも空港線を開設するとなると、空港へのアクセスは益々便利になるわけで、となると羽田空港の第五(E)滑走路に、もしかしたら第四ターミナル建設なんていう話も出てくるかもしれないし。島国である日本にとっては、空港というのは凄く重要なI/Fであり、そう言う意味では日本中に地方空港が開設されているのもそれなりに強みなんだけれど、結局は利便性を考えると益々羽田一極集中していくのだろうか。それはそれでまた問題ではあるけれど。

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