2019年3月13日

ムーンローバー

JAXAとトヨタ自動車が協力して、月面での活動のための「有人与圧ローバー」の検討を始めることなどに合意したという記事。米国のアポロ計画終了後、月面への有人ミッションどころか、月面探査も途絶えていたけれど、最近になって日本や中国の無人探査機での月面の詳細な地図作りから、米国も再び有人ミッションを計画して、さらには日本も有人ミッションの計画を言うようになるなど、SF好き、宇宙好きとしては、久しぶりにわくわくしてきたところ。で、さらに、あのトヨタがJAXAと月面ローバーの開発をするかもという夢の話。

これまでも月面探査車は色々作られてきたけれど、どれも暴露タイプの言ってみればゴーカートみたいなものだったのが、今回はサンプル映像レベルだけれど、かなり本格的なもの。太陽電池で充電しながら移動するんだろうけど、なんと言っても内部が閉鎖空間になっているから、宇宙服無しで内部で活動できるのは、体力的にも心理的にも負担軽減効果は大きいでしょうね。

ただ、マイクロバス二台分くらいのサイズと言う事で、それだけ大きな「物体」をどうやって地上から打ち上げて、月面まで持っていくのかが隠れた課題では。月面基地などは、資材を分解して運んで現地で組み立てるという方法もあるだろうけど、まさかこのローバーの部品をパーツで運んで月面上で組み立てるというのは、かなり無理がありそうだし。日本の無人運搬船「こうのとり」の運搬能力が、約5トン位らしいので、上手く作ればコウノトリでも重量的には運べないことも無いのかもしれないけれど、サイズ的にはさらに大型の運搬ロケットが必要に成りそうだなぁ。

月面への着陸船自体に移動機能を持たせると言う事も出来ないだろうか。でも、帰還するときの噴射装置などは重いだろうし、色々技術的な事も考えると、着陸セントは別に移動用のローバーを持っていった方が有利なのかな。2030年代に想定している有人探査に向けて実用化を目指すとのことだけれど、生きている間に見ることが出来たら嬉しいなぁ...

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