2019年3月27日

民間ロケット発射場@串本

そんな話が進んでいたなんて、全然知りませんでしたが、日本発の民間ロケット発射場が、和歌山県の串本中に出来るらしい。地図で調べたら、紀伊半島の突端から海岸線沿いに少し東に戻ったところ。隣が、イルカの追い込み漁で有名な太地町なんですね。ロケット発射では、地球の遠心力(時点)を利用することで打ち上げの負担を減らせるから、出来るだけ赤道に近い場所に各国打上場を作るのだけれど、紀伊半島というのは大丈夫なんだろうか。多分想像ですが、航空機産業やロケット産業の企業も多く集まる、名古屋から部材や機材を陸路で搬入しやすいというのが、最大の理由なんだろうけど。位置から言ったら、それこそ場所的には種子島の発射場よりも南の方が望ましいだろうけど、水路しか無いと不便だから、精々鹿児島の内之浦当たりが陸続きでは最南端の限界。それでも、本州と九州はトンネルや航路になるから、多少の打上の不利は合っても、陸路で簡単にアクセス出来る紀伊半島の先端当たりが落とし所なんでしょうね。

ここではもっぱら小型衛星の打上が中心で、年間20機位の打上を目指すそうなんですが、一つ心配なのは、この紀伊半島の先端当たりは、日本の東西を結ぶ航空路の幹線路。毎日多分何百という飛行機がこの当たりを飛行しているわけで、それへの影響は無いのだろうか。基本、ロケットは真っ直ぐ上がっていくわけだから、発射場の周囲何十キロ位を開ければ十分安全なんだろうけど、例えば万一暴走した場合とか、色々想定しないといけないだろうし。種子島とか内之浦なら、比較的航空路も限定されて、航路を打ち上げの前後で多少移動することもそんなに問題じゃ無いだろうけど、この串本沖となると、結構影響は大きそうだなぁ。その時は、九州方面行き・発のフライトは全部本州側に上がって、九州でも南の方とか、沖縄地方行きは、もう浜松の上空くらいから南に向かい始めるとか。そうそう、セントレア利用の航空機も影響受けそうですね。

まぁ、串本と聞くと、確か海中水族館がここにはあったのでは? それに続く名所になるのだろうか。それはそれで、結構地元にも貢献できるわけだし、良いことだと思うけれど。そんなに遠くない場所だから、一度くらいは打ち上げの様子を現地で見てみたいですね。

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