2019年3月1日

第二回米朝会談

米国が国内対策のために大きく情報するのではと言われていた、二回目の米朝首脳会談。しかし、それぞれの要求項目が満たされずに、予想外の会談不調となりトランプ大統領も予定を繰り上げて帰国してしまった。トランプさんとしては、国内の不評対策のために、外交で得点を上げておきたかっただけに、それでも途中で切り上げるくらい両者のレベルの乖離は大きかったんでしょうね。

外交の詳しいことは分からないけれど、どちらかと言えば「出す側」の北朝鮮の方が、「貰う側」の米国よりも有利だと思うんですよね。これまでのように小出しで要求を上げていけば良いし、出すときも小出しにして相手の譲歩を得ることが出来るだろうし。一方で貰う側は、何か獲得出来ないと全く実績も何も無いわけで、そう言う意味ではトランプさんとしては「何か実績」が欲しかったはず。だから事前に、妥協するんじゃ無いかという話しも有りましたが、スタッフがしっかりしていたのか、トランプさんも元々はビジネスマンだから、そう言う損得のやり取りは厳しいのかも。

問題は、これからどうなるかなんですが、暫く冷却期間をおくとしても、その後は今度はどう言う利益目標でまた話し合いをするのか、何ですよね。米国としては核廃棄が最大の目標なんだろうけど、これまで北朝鮮はそれらしい事はやっていないし、大体見えて居る物以外の施設が多分幾つもあるだろうから、それをはっきりさせないと本当に実のある交渉にはならないでしょうし。一方北朝鮮は、経済制裁が利いているという話もあり、そんなに猶予は無さそう。有る程度「実」を得ないと、国内的にも不安定になるかもしれない。となると、次は韓国に対して、例えば南北融和を餌に協力とか支援を引き出して、ひとまず国内対策はするんだろうか。

そうなった場合に、今度は米韓関係がどうなるかですよね。そうで無くても、韓国と米国の関係はひえつつあるように見えるし、日本だって今の状態ではそう簡単に支援するわけにも行かない。やはり、韓国としては批判を覚悟でも北朝鮮とつるんで、存在感を見せつつ北と融合することを目指すんだろうか。今後の米朝関係も心配だけれど、それ以上に韓国の動向が益々変な方向に進みそうで、それが一番怖いし迷惑かも。

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