2019年2月15日

口は災いの元でいいのか

桜田五輪担当大臣の「ガッカリした」発言。珍しく、報道ステーションがそのぶら下がり会見の映像を公開しています。字幕では「ガッカリした」の部分と、後半の「盛り上がりが若干下火にならないかな」という所を、わざわざ太字+オレンジ色で強調していて、まぁいつもの嫌らしさは感じるけれど、少なくともその字幕を追うのでは無く、実際のやり取り(音声)を聞く限りでは特に問題だとは思えない。

強いて言うなら、最初の「ガッカリした」は、相手に対してでは無く自分が期待していただけに「ガッカリした=残念」という意味だと思うんですよね。世代によって違うかもしれないけれど、私なんかも時々使うなぁ。フライトがキャンセルされてガッカリしたとか、財布を落としてガッカリしたとか。ただ、こういうマスコミの切り貼りは当然あるんだから、ここは訓練してでも「驚いた」とか「ビックリした」と言えるようにならないと駄目でしょうね。また、後半の所も、多分大臣はそんなに池江選手に関しては詳しく知らないのだろうと思うんですが、ちょっと曖昧な言い方になっている。彼女は勿論有名な有望選手ではあるけれど、知らないが故に変に持ち上げすぎていて、それが「若干下火に」という言い方になったように思う。ここは「期待される選手の一人なので、早く恢復して選手復帰して欲しい」くらいに止めるべきでしょうね。

で、映像の音声を聞く場合と、同じ言葉ではあるけれど、テロップを追う場合では、やはり印象が違う。特に、このテロップでは放送局が意図的に強調しているから、尚更受け止め方がそこでバイアスが掛けられてしまう。さらに、最初の報道では、その強調された言葉だけが一人歩きしていって、良いように解釈されて報じられるから、益々本来の意味意図とは違う形で参照されて、増幅されて、拡散していく。朝の某情報番組では、「ネットで、そういう風に切り取られて拡散された」みたいな事を言っていたようですが、いゃいゃ、貴方たちレガシーメディアがやっていることでしょう。

さらに言えば、桜田大臣の発言以上に気になるのが、それに対して辞任要求をしている、立憲民主党の寺田学議員。お母様が同じように白血病で闘病経験があるという事で、それなりに敏感に反応することは分からないでも無いが、そんなに自分のプライバーシを公にして涙ながらに国会で言うような話か? 「自分の身内にも白血病で苦しんだものがおり、それを考えると大臣の言葉遣いは適切とは思えない」くらいならまだ納得出来るんですけどね。言い方は悪いけれど、与党を追い込むために自分の身内すら利用して話を広げているようにしか思えない。大臣の言葉も口から出た災いだけれど、わざわざ自ら災いを態度で示さなくてもと正直感じてしまう。「悪いところを正す」行為は勿論必要だけれど、「粗を探す」事はそれと同一では無い。多分多くの国民は自民党にも不満を持っているし、自分も含めて今の安倍政権が最高だなんて思っていない。野党のどの党であれ、今の自公与党よりも良い政策、良い行政を提供してくれるなら、誰だってそっちを応援するでしょう。でも、今の野党の殆どは自民党を自分達と同じ土俵に引きずり下ろしてさらに落とそうとしているだけで、決して自分達が自民党よりも上に行こうとしていないことが支持を得られない最大の理由。そう言う、マイナスの競争に殆どの国民が嫌気がさしていることをもっと真剣に考えないと。それは、結果的に日本全体の活性化が進まないという事でもあるわけですからね。

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