2019年2月19日

医師不足県

今朝の地元紙「静岡新聞」を自宅の新聞受けに取りに行き、その一面にたまたま目が行きビックリした、静岡県が2036年に「医師不足県」になるという記事。全国で16の県が「医師不足県」になると予想される中の一県で、人口10万人当たりの医師数は、200.8人で全国40位の順位とも。以前、浜松市は病院の数が多い「病院天国」と聞いていただけに、一寸不思議な感じですが、どうも県東部での医師不足が大きくなるらしい。一番深刻なのは、東京都のベッドタウン化が進む埼玉県で、人口流入が大きいことも相まって医師不足は深刻らしい。2036年で静岡県は402人の医師不足が予想されるけれど、埼玉県は2.4万人という推計も出ているらしい。

ただ注意しないといけないのは、単に人口数と医師数の比率を見るだけでは無く、地域編中という事も見ないと行けない。静岡県でも、多分県中部や西部はそれなりに足りているんだろうけど、東部の医師不足が大きいようだし、それはどこの地域でも同じ問題でしょうね。医師と言えども生活しないといけないし、言い方は悪いけれど、それなりに患者も見込まれないと困るわけで、となると人口密集地域に病院を構えようとするのが普通。時々テレビにも登場する、世界で唯一の外科医とかいうお医者さんなら、どこに病院があっても必要な人は押しかけるんだろうけど。

これに関連して、別の記事を見ていたら、実は日本の病院数とかは欧州なんかと比べると決して少ないわけでは無いけれど、病院への訪問機会数が多すぎて、それ故に医師の診察機会が倍増し、統計的に「医師不足」になるという話。これもよく分かる話で、確かに一刻も早く治療が必要な人も多いけれど、病院の待合室が高齢者のサロンみたいになっていることも問題点として度々指摘されること。実は、このあたりの問題も真剣に考えるべきだろうし、そう言うことを考えると、さらに先の医療費の問題とか国保の問題とか、さらに色々なことも含めて考えないと解決出来ない話何でしょうね。

地域によって実状は異なるとは言え、やはり今後の社会は出来るだけ集約して効率よく生活が出来、公共サービスも最適化して提供出来るような「コンパクトシティ」が必要なんじゃ無いかと思うんですよね。いつも感じるんだけれど、自分の地域ではイオンのモールがもう生活の「核」になっているわけで、本当なら隣接して大規模なマンションとか、役所の出張所に金融機関サービス等、全てをまとめた一種の「ドームが無いドームシティ」みたいなものが、もしかしたらそんなに遠くない将来に誕生するのでは無いかという気もしています。勿論、ただ周辺に居る人が中心に集まるだけで済む話でも無いし、それによって過疎化した地域を同活用する維持するのかと言う難しい問題もある。ただ、労働力不足に続いて医師不足が言われて、その先には公務員不足や〇〇不足という話が次々と生まれてくるんでしょうね。単純に、人(人口)を増やせば解決する話でも無く、そう言うことを真剣に考えないといけないのに、相も変わらず国会では... (以下自粛)

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