2019年2月13日

ターニングポイント

昨日はスポーツ界で大きなニュースが二つも飛び出してビックリ。一つは、女子テニス世界ランク一位の大坂なおみ選手が、突然にサーシャコーチとの契約解除を発表したこと。その理由は説明されていないけれど、指導を受け始めてから一年一寸というのは、メジャーで二つの優勝という快挙を挙げたとは言え、余りに唐突。金銭的なものも含めた契約条件の違いからの決裂なのか、あるいは大坂選手がより高いレベルを目指して、異なる指導を受けたいという希望からの発展的解除なのか、詳細が分からないのでなんとも言えないけれど、少なくともスポーツ選手で頂点を目指す人は常に変わること、変えることを意識していると思うから、個人的には彼女の時代が長く続く、その最初の転換点(ターニングポイント)だったと後で言える決断になって欲しい。

もう一つは水泳の池江璃花子選手が白血病にかかったことを告白して、暫く治療に専念すると発表した事。私なんかの世代だと、「白血病=不治の病」という認識が大きいけれど、暫く前に俳優の渡辺謙氏が白血病治療から復活したり、スポーツ選手でも治療の跡現役復帰している選手は何人か居るはず。そう言う意味では、彼女の場合は今回早期発見だったそうだし、まだ高校生と体力もあるだろうから、是非元気になって戻ってきて欲しい。ただ、彼女の場合は、来年の東京オリンピック出場を大きなよりどころにしていたはずで、となると代表選手が決まる来年4月位までには、それなりの体力と技術を取り戻さないといけない。逆算すると、今年の夏くらいまでは治療が完治をして、そこから競技に専念しても厳しいかもしれない。これが、例えば捻挫とか骨折とか、ある程度目処が付く怪我ならまだしも、これから治療を始めて、それもやってみないとどうなるか分からない不安定な状態。彼女としては、まずは精神的な強さを無くさないように、気持ちの勝負が最初の難関だろうし、でもそれは選手に復帰したときには強い武器にもなると思うので、是非頑張って欲しい。

運動選手だけで無く、普通の人にとっても、例えば職場が変わる上司や先輩社員が変わり、そこから仕事が嫌になる、逆に面白くなることは良くあること。さらに、普通に生活していても、突然病に襲われることもあるし、交通事故とかトラブルに巻き込まれることもあるし、逆に自分が見知らぬ人を巻き込むこともあるだろうし。それを言ったらお終いだけれど、人生どうなるか誰も分からない。ただ、誰でも可能なことは、起こったことを最大限に生かして、次に繋げることだけなんですよね。大坂選手には、サーシャコーチによって成長したというメンタル面を更に強化して、全豪の時のように逆転されても自滅しない「しぶとい選手」に成長して欲しいし、池江選手にはまずは治療に専念して、健康を取り戻すことを最優先に考え欲しい。仮に東京に間に合わなかったとしても、年齢を考えればその次のチャンスもまだあるわけで、優先順位を考えて字作り治療して欲しいですよね。

振り返って自分のこれまでを省みてみると、そう言うターニングポイントには過去何度も遭遇しているはずだけれど、ちゃんと自分としてその時の経験を次に繋げることが出来てきただろうか。これまで、色々苦労もあったし悔しいことも多かったけれど、まぁ平均したらそんなに悪い時間では無かったと思うけれど、だからこそ「あの時こうしていれば」という気持ちも残るんですよね。これからの時間、何をどうしていくのか、自分自身への問いかけにもなるこの二人のニュース。それもある意味自分にとってのターニングポイントなのかもしれない。

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