2019年2月12日

悪夢はどっち

自民党大会で安倍総理が「悪夢の民主党時代」と言えば、元民主党の枝野氏が「確かに政権交代は自民にとって悪夢」と言い返す。まぁ、言う方も言う方だけれど、こどもの喧嘩のように言い返す方も言い返す方。ただ一つ言えるのは、確かに民主党政権時代の3年余りは、東北の震災があったこともあるけれど、確かに経済的にはどん底に近い印象はあるわけで、それはバブル崩壊の後以上に感じることも。それは、時間の流れにもよるから、実際どうだったのかは個人の印象でしか無いけれど、一応日銀の「生活意識に関するアンケート調査」というデータがあり、それを見る限りでは確かに民主党時代は、生活が厳しかったと言う事は、一般庶民は感じていたと言って良いのでは。試しに、視覚的に表してみると、一目瞭然で。

歴代政権と重ね合わせてみると、

  1. 第一次安倍内閣: 2006年9月~2007年9月
  2. 福田内閣: 2007年9月~2008年9月
  3. 麻生内閣: 2008年9月~2009年9月 (リーマンショック: 2008年9月)
  4. 鳩山内閣: 2009年9月~2010年6月
  5. 菅内閣: 2010年6月~2011年9月 (東日本大震災: 2011年3月)
  6. 野田内閣: 2011年9月~2012年12月
  7. 第二次安倍内閣: 2012年12月~2014年12月
  8. 第三次安倍内閣: 2014年12月~2017年11月
  9. 第四次安倍内閣: 2017年11月~

まず、批判も多い小泉政権時代ではあったけれど、その当時と比較しても消費者が感じる好景気感は、その時代よりも改善している事は確か。また、第一次安倍政権の突然の退陣から段々と景気感がじり貧になり、リーマンショック以前から不況感が強くなっていたこともよく分かります。その影響が無かったとは言わないけれど、でもやはり民主党時代は今の比較して「不況感、停滞感」があったことは事実でしょう。民主党政権から第二次安倍政権変わるときには、凄く高揚感みたいな事があって、やっと光が見えた気がして、経済も素凄く良くなった気がしたけれど、現在はその時に近いくらいの感じなんですよね。ただ、あの一瞬の高揚感を感じた時から、今に至るまで実は大きな変化が無かった、良くも悪くもなっていない事が、大きな問題なのでは無いかなぁ。

グラフを見て思うのは、「良い」と確実に言える人が僅かではあるけれど増えてきていき、「悪い」と感じる人も僅かずつだけれど減ってきている。そう意味では、プラスの方向に徐々に進みつつあるのだろうけど、それを加速させる何か、もっと大きく早く変化させる何かが無い事が、今の安倍政権、あるいは自公与党の問題点なわけで、そこをちゃんと指摘して改善策を提案できる野党が居れば、必ず支持は得られるはず。でも、いつも言うのは「今の与党はこれだけ駄目ですよ」という事ばかり。実は、そんなことは与党支持者だってグラフを見れば実は理解しているわけで、それ以上に貴方たちが信用できない、あるいは信頼回復していないから、さらに支持を失っている、という現実がよく分かるなぁと思います。これだけやるべき事、やらなきゃいけないことが明確なのに、かたくなにそれをやらない政治家って、もう政治家では無く単なる活動家と言っても良いのでは。

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