2019年1月5日

PVみたいな韓国の墓穴ビデオ

海自P-1への、韓国軍艦艇からの管制レーダー照射事件、日本側のビデオ公開に反応して韓国側も反証ビデオ。韓国語版が最初に公開されて、英語版も公開されたけれど、ツッコミどころ満載というか、これ全然反証になっていないでしょう。


  1. 「反証ビデオ」と言いながら、最初からBGMを入れて、まるで映画のPV(Promotion Video)みたいな作り。「反証」なんだから、主観的な要素を排除して客観的事実を述べるべきなのに、何か最初から印象操作しようかという雰囲気満載。
  2. 韓国側が撮影したと思われる映像は、漁船(?)を救助していると思われる韓国海警のボートからの映像のみで、しかも10秒程度程。右側に、今回の韓国海軍艇が見えるけれど、それに対して「威嚇した」と言われるP-1は、わざわざ円を付けて強調しないと分からない程度。これを「威嚇した」と言うほど、韓国軍はびびりなのか(笑)。
  3. しかもその映像、P-1を撮影したのでは無く、多分救助中の様子を撮影していた映像に、たまたまP-1が映り込んだから使用した、というのでは。だから最初中央には、漁船ともう一つのボートがうつつているわけで、P-1が接近しても特にズームする訳でもない。
  4. 肝心の接近シーンは、結局日本の海上自衛隊機からの映像を拝借しているだけで、日本側が「ルールに則っていた」と主張している証拠(映像)をそのまま使って「威嚇した」と言っているだけ。だから、彼らの主張を裏付ける根拠は一切示されていない。
  5. 実は、海上自衛隊機の映像に続けて、航空法の飛行規則の画面が表示されるけれど、ここでは「規則ではこうなっているが、P-1はそれを犯した」と言っているだけで、これこれこういう理由だから日本の主張は間違っているという根拠は無し。恰も、規則を見せるだけで日本がルール違反をしたような印象操作的な画面展開ですよね。しかも、民間機の着陸シーンとか、本件とは関係無い映像を挿入しているし、それって尺稼ぎなのか印象操作なのか、両方なのか(笑)。
  6. 管制レーダーの照射に関しては、「日本は艦砲が向いていないことを確認した」と言っているけれど、航空機に対してはVLSで対応するだろうから、艦砲は関係無い。さらに「回避行動の後再び接近した」と言っているけれど、不審行動をしたから再度確認しているわけで、さらにはその意図を無線で誰何もしているわけで、それに対応していないから問題になっていることを認識してしないのか、とぼけているのか。
  7. これも韓国側の情報として、P-1からの無線音声が挿入されているけれど、これってスピーカーから流れている音声を録音したものと思われるんですよね。だから、音が反響しているように聞こえる。さらには、結構大きな音で「ピッ、ピッ」と何か別の機材の発信音も入っている。多分、何かの目的で室内(無線室?)で録音か録画されたものから、この部分を切り出したと思うけれど、普通通信士(通信担当者)はヘッドホンとか使用しないか? だって、周りのノイズは受信品質を落とすし、内容によっては周りに聞こえては不味いこともあるだろうし。あと、確かに聞きづらいだろうけど、HAMとかやっていればこれくらいの音声品質で交信する事は結構あるし、不明ならば問い合わせるというのが通常の手続きのはず。まさか、「聞こえなかった」の理由のために音声を加工しているとは思わないけれど、この音声は実際に通信担当者が聞いているものでは無いと思う。
  8. で、再度P-1機が通信を試みようとしたときには、すでに救助海域を離れていたと字幕がでるけれど、いゃ通信範囲にはいたでしょ? あれだけ安定した天候で、周波数はVHF帯であれば見通し距離なら十分届くはず。しかも、P-1は空中にいるわけだから、途中遮断する障害もないし。その直前に「直ぐに離れなかった」と言いながら、今度は「離れている」と矛盾する主張を強調しているだけだよなぁ。
  9. 全体を見て思ったのは、最初の方のビデオの右上にも表示されるように、実際の救助活動は韓国海警が行っていて、問題となっている韓国軍艦艇は監視していただけの様子。と言う事は、「救助活動で忙しかった」というの理由は当てはまらない。しかも、最初言っていた様な悪天候どころか、年に何回かあるかどうかと言う晴天の穏やかな海面なわけで、そんなに手間がかかって他とは思えない。
  10. 結局は、主に日本側の映像を使って、それ以外は強い言葉でのテロップというかメッセージを挿入して自分達の主張を強調するだけで、日本側の主張に反論する要素は全くない。大体韓国側の救助中の映像だって、強調されないと分からないくらいのP-1の一で、あれをみて「接近して威嚇している」とはとても思えない。また、無線の音声を入れているけれど、結局は聞こえていた事を認めたわけで、当初の彼らの主張が嘘だったことを自ら認めて、且つその内容も「理解出来る、出来ない場合でも確認行為は出来る」程度だったことを証明しているので、ここでも墓穴を掘っている。
結局、反証ビデオと言いながら、反証どころか自らの反証を否定する無いようにしかなっていない、「墓穴ビデオ」にしかなっていない気がするんだけれど、本当に韓国国防省とか海軍はこれで納得しているんだろうか。

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