2019年1月3日

通信での英語

とうとう、韓国国防省が正式に日本に謝罪を要求してしまった、自衛隊機へのレーダー照射事件。もともと韓国側は、悪天候のために自衛隊機の通信を受信できなかったと言っていたのに、ビデオ公開で悪天候どころか日本海では珍しいくらいの晴天であったことや、遭難した北朝鮮漁船の探索中でレーダーを使用していたと言っていたのに、既にその漁船らしきものに近接していて、どうも接近するためのゴムボートまで出していた様子も分かっています。で、電波が不安定で受信できなかったと言っていたのが、"Korea"が"Coast"に聞こえたと、少なくとも受信できていたことを認めてしまい、さらには英語の発音が悪くて時間への通信と思わなかったとまで言っている。宛先不明な通信を受信したら、その真偽を確認するのが最低限のルールだと思うのだけれど、それすらしなかった出来なかった組織って、危なくないのか?!

一方で、日本人クルーによる英語での呼びかけで「発音が悪くて理解出来なかった」というコメントも出ているみたいだけれど、それは通常の会話の話とは違うはずですよね。アマチュア無線とかやったことがあれば分かるけれど、通信時の音質品質って必ずしも普通の電話とかの品質同等とは限らない。ノイズは入るし、場合によっては途中で通話が途切れたりする。さらに言えば、「会話」では無いから、ああいう場合の通信内容というのは大体要点が決まっていて、今回の用な場合なら身分(Japan Navy)、対象相手の識別(艦艇)番号(971)等、最低限の要点が伝われば、相手が何を言っているのか、どう対応すれば良いのか分かるはず。民間航空機の管制業務でも、フライト番号と高度や速度の数字に方向など、キーポイントに成る部分は分かっているから、英語の能力自体は余り問題にならないはず。大体、日本人も含めて英語が母国語で無いパイロットの方が多いだろうし。いずれにしても、国際緊急周波数での呼びかけにも対応しなかったのは、明らかに韓国側のミスであり、それに対しての明確な証拠が無い以上は彼らのミスは明らか。それも含めて、自衛隊側のビデオ映像に並ぶような証拠は出されていないし、その点については彼らも苦労しているんでしょうね。

ところで、ビデオ映像の中で海上自衛隊機が「Japan Navy...」と言っていることが怪しからんと言っている人達がいるみたいだけれど、「日本海上自衛隊」の英語名「Japan Maritime Self-Defense Force」と言っても、先ず世界では「Self-Defense Force」なんていう言葉も意味も通用しないだろうし、大体少しでも誤解や聞き間違いを減らしたい条件での通信で、律儀にそんな長い名称を言う必要性も感じない。まぁ、だからこそ憲法改正論議をするべきだと思うのだけれど、言葉を換える=戦争開始、みたいな短絡的なことしか考えられないと言うかそう言うことしか考えない人達が多すぎるからなぁ。まぁ、彼らにしてみれば、何でもかんでもいちゃもん付けられれば、それで満足なんだろうけど。

勿論、ネイティブ並みに、発音的にも文法的にも内容的にも、より正確で高品質な英語がしゃべれれば問題ないけれど、場合によってはブロークンでも十分目的を達することは出来るし、TPOによっては「発音」というよりも「Phonetic code」のような独特な言い回しをしなきゃいけない場合も有るわけで、今回の場合はまさに後者のケース。そう言う意味で、あの内容を聞いて理解出来なかった、誤解したと言う韓国側の説明は、つまり「自分達はそれだけ能力が低いです」という事を自ら言っているとしか思えない。それで自分達が満足するなら良いけれど、まぁ今回に限らず不思議な人達だなぁと毎回感じる事件ですね。

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