2019年1月18日

横綱引退

初日から三連敗となり、横綱引退を表明した稀勢の里関。見ていて感じたのが、「横綱・貴乃花の引退と同じだなぁ」という事。同じ事を感じている人も多いようで、TLにもそんな感想がちらほら見られます。貴乃花は、場所の後半で右膝の半月板損傷して、その後その状態で千秋楽で武蔵丸との優勝決定戦には勝利したけれど、結局その膝の怪我のために休場が続き、無理をして土俵に上がるけれど、結局は完全には治らない状態では満足な相撲を取ることも出来ずに引退。怪我の場所も違うけれど、優勝したもののその時の怪我の影響で本調子に戻らず、長い休場の跡に引退という流れは似ていますよね。

稀勢の里の場合は、最初に肩の怪我をしたときに、しっかり直しておけばまだもっと違う結果になったと思うけれど、横綱なりたてで何としても責任を果たさないといけないという使命感なんでしょうね、無理をして怪我を悪化させて余計に長引く結果になったような気がします。

「横綱だから負けることは許されない」「横綱だから多少の怪我でも相撲を取るべき」「横綱だから...」という理由で無理に土俵に上げるような雰囲気は昔から有ったけれど、伝統の相撲であるならば、本調子の関取以外が中途半端な相撲を取ること自体が不謹慎だと思うんだけれど。さらに最近では、スポーツ的な要素も含まれているし、大体「興行」という側面もあるのだから、ベストでは無くてもベターな状態で取組はするべきでは。かといって、怪我が治るまで何年も治療するというのでは問題はあるんだろうけど、本人の意思とは別に客観的に怪我の度合いを診断して、必要な治療期間を判定するような仕組みは必要なんじゃ無いだろうか。勿論、その休場する期間の地位の補償とか、ある程度力士に対しての支援は必要だし、その当たりのルール作りも必要だろうし。

二月毎に、15日間の取組が年間6場所あり、その間には地方巡業もあるんですが、本来の興行である本場所は、一つの場所が終わると45日間間隔があくわけで、まぁ普通の怪我ならなんとか回復するだろうし、最悪一場所休場すれば、一般的な怪我ならほぼ回復するでしょう。逆に、それでも直らない怪我といなれば、気力で直すとかいう無意味なことは止めて、例えば「横綱預かり」みたいな感じで1年とか1年半とかの期間地位を補償し、その代わり戻ってきた最初の場所では、最低限勝ち越しとか二桁以上の勝利とか、明確なルールを決めるべきだと思うなぁ。なんでそんなことを言うかというと、貴乃花の時は結構彼に対しての風当たりが強かったのに、今回の稀勢の里に対してはそれほどでは無かったような印象があるから。貴乃花の場合は、完全に休場していたけれど、稀勢の里は途中休場が多かったという違いはあるんだろうけど。

相撲の立ち会いって、OLとDLの最初のコンタクトだと思っていつも見ているんですが(どっちがどっちだ?!)、でも若花田のお兄ちゃんがフットボールやった時には、あまり使い物に... (以下自粛)。まぁ、ご本人は引退会見で悔いは無いと言っていたけれど、やはり色々土俵に残してきたものはあるだろうなぁ。それを今度は、親方として実現して欲しいですよね。第二の人生も、貴乃花を真似ないように祈るだけです(をぃ)。

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