2019年1月14日

顔色を伺う

2月に予定されている、天皇陛下のご在位30年記念式典で、参加者の入場管理で顔認証システムを導入するという記事。自分も、すでに羽田、成田で経験済みで、正直以前は懐疑的でしたが、今では以前から利用している指紋認証式の自動化ゲートよりも快適だと思っています。ただ、最初はバスポート持参なのかと思ったら、スマホの自撮りで顔写真を登録して、それで当日認証するらしい。記事にも書かれているように、ももいろクローバーZのライブなどですでに使用されているシステムとのことで、どこが開発したんだろうと思ったら、NECの製品なんですね。

あくまで想像ですけど、東京2020でも使用するとのことで、その為の実証実験も兼ねているんじゃないだろうか。ただ、その時と比べて、多分利用者数は二桁くらいは違うだろうから、限定されたものになるかもしれない。個人的には、この手の生体認証サービスの信頼度が上がり、印鑑レス、通帳レス、身分証明書レスの高度サービスが広がるのは良いことなのだけれど、顔認証の多分唯一の欠点が「メガネ」。流石にサングラスは論外だと思うけれど、メガネ利用も考慮したシステムにはして欲しい。空港での顔認証システムは、確かに便利なんですが、パスポートをスキャンさせて、それが終わってパスポートをしまいつつ眼鏡を外し、終わったらメガネをかけ直しつつ荷物などを持って狭いゲートを抜けるのって、結構面倒ですからね。

登録された顔データと、スキャンされたその時のデータを比較して反対するのが一番の肝であることは確実だけれど、その登録データをどうやって選択抽出して利用するのか、そのデータの持ち方、サーバーとネットワークの性能にも大きく依存しそう。ただ、空港のようにあちこちに散らばっている場合は大変だけれど、コンサート会場のような限定した場所での利用なら、予めデータを入れたDBやサーバーを現地に準備して、ローカルに高速なネットワークを組むことはそんなに難しくないから、イベント時には大丈夫なのかな。東京2020のように、地域は限定されていても、物理的に都内周辺地域に検査場が分散していると大変そうですけれどね。それでも、その時までには始まっているだろう5Gネットワークを利用すれば、今よりも改善されるのかも。

将来的には、一部のATMサービスなどでやっているように、今のキャッシュレスサービスと組み合わせて、顔認証だけで支払や決済まで完了するような仕組みを構築して欲しい。さらに言えばパスポートもだけれど、これは相手国の状況もあるからなんとも言えないけれど。ただ、過去にいろいろな生体認証サービスが登場してきたけれど、やはりその本人の「顔色を見る」という一番分かりやすい方法が、本命になるのだろうか。となると、美容整形なんかも簡単にはできなくなりそうな(笑)。


0 件のコメント:

コメントを投稿