青山ブックセンター跡に開店した、入場料1500円を払って入る書店「文喫」の話。本好きな自分としても、一寸興味が有ったんですが、店内の書籍は1点1冊であるとか、平積みでもバラバラとか、かなりユニーク。しかも、90人という入場規制をして居るとは知りませんでした。
色々なお店の中には、一見さんお断りとか、会員制とか、そのビジネスモデルには色々あるんだけれど、入店するだけでも入場料が必要なサービスと言うと、例えば映画がそれに近いのだろうか。ただ、映画の場合は目的の映画の入場料を払って、その映画しか見られないから少し違うかもしれませんが。
一回90人として、それが3回転すると考えると、一日の入場料収入は405,000円。一年360日営業すると仮定すると、年間の収入が1億4580万円。入場者の30~40%が平均3,000円ほどの書籍を購入しているということなので、仮に30%とすると270人×360日×30%×3000円=8748万円位。40%とすると、1億1664万円位。入場料収入と合わせて、年間2億円位のビジネスかぁ。コンスタントに有料入場者を維持出来れば、そんなに悪いビジネスモデルでもないのかな、と勝手に人様のビジネスを評価している奴(笑)。
青山という土地柄を考えると、家賃は高そうだけれど、人の流れもあるだろうしこういう新しい物を面白がる人間も多いだろうし、ある意味この場所だから成立するようなビジネスモデルのような気もしますね。あと、この写真を見ていて思ったんですが、例えば人気の書籍とか、シリーズ物の一部が無いような場合、普通の書店なら外に出て別の書店でその掛けているものを購入するのかもしれませんが、この書店だとそのカケタブブンを予約して、まとめて購入するという動機が高いんじゃないだろうか。入場料払っているから、何か買って帰りたいという衝動があるだろうし、その場合一部が足りないなら予約して何としても元を取ろうと思うんじゃないだろうか。
私は利用したことは無いけれど、「マンガ喫茶」が同じようなビジネスモデルと言っても良いのだろうか。ただ、アッチは販売よりは「滞在」に重きを置いているんだろうけど、こちらは書籍販売に関してのアイデアをもっと出して、書籍販売に繋がれば結構美味しいビジネスモデルになるんじゃ無いだろうか。地方の書店で、1万円で書店が書籍を詰め合わせをして送るというサービスが以前紹介されていたけれど、それに近いものがあるんだろうな。これまでの「書籍を売る」というスタイルから、「書籍との出会いを売る」という次のステップに進んでいるんでしょうね。
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