2019年1月21日

西から昇る太陽

天才バカボンのテーマソングで歌われる「西から昇ったお日様が、東に沈む」を、算数・数学の自由研究作品コンクールで、中学生の部で最優秀賞に輝いたという記事。「そんな馬鹿な」と思いつつ記事を読むと、地上で太陽が沈んだ後、素早く高い場所に移動することで遠くまで見通せるようになり、沈んだはずの太陽が再び登ってくると言う話。読んでみれば「なぁんだ」という話ではあるけれど、実際に計算して証明して見せたところが偉いのは確か。

ただ、「昇る」という表現はどうだろうか。昇っているのはエレベーターに乗っている観察者であり、太陽は昇っていないんですよね。「見かけ上昇っているように見える」だけ。と言ってしまうと身も蓋もない氏夢も無いのだけれど、ただ科学的に計算式で確認して実際にその通りだと言う事を確認したのだから、結果に関しても「本当に太陽が西から昇る」のか「西から昇るように見える」のか、それははっきり記載するべきでは。この記事(朝日新聞だからか?! - 笑)は、読者の興味を闇雲に増長させるような「引っかけ記事」みたいな気がする。

以前も何かの番組で「下から上に落ちる滝」というものが紹介されていて、一体なんだろうと思ったら、高い場所から落ちる滝の水が、途中に吹く風の影響で下から上に「吹き上げられる」事を「下から上に落ちる」と表現している。これも、確かに水の移動は下から上に動いているんだろうけど、それは風によって巻き上げられている訳で、それを「滝の落ちる水」とは言えないと思うし。

まぁ、物理的な法則が覆ることは無いはずだけれど、複数の物理現象を組み合わせれば、一般的な物理的な法則・動作と異なる場合によっては真逆な事も実現可能になることは確か。でも、そこには元々の動きに対して作用を施す別の要因が必要なわけで、それが太陽が実際に昇るのでは無く自分が上昇するわけだし、重力で上から下に落ちる水を跳ね返すくらいのエネルギーを持った風が押し上げているわけだし、その部分を「見ない振り」するのはどうだろうか。いゃ、中学生や色々な人がそう言う「非現実的な現象」を考えて行くのは良いのだけれど、「ねっ、西から太陽が昇ったでしょ」で終わるのでは無く、「でも正確には自分が動くことで昇ったように見える」とちゃんと伝えるのがメディアの責任だと思うんだけどなぁ。いゃ、そんな無粋なことをとか手品の種明かし見たいな事を言うなと言う割れるかもしれないけれど、アイキャッチで「西から昇る」と言った以上は、ちゃんと「実は」と説明して締めくくるのがメディアの役割であり、使命じゃ無いだろうか。

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