2019年1月11日

転ばぬ先のリカバリ

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、パソコンのリカバリーについて。山田氏のように、ビジネスで何台もPCを使うわけでは無いから、通常仕事で持ち運ぶのはノートブックパソコン1台。ただ、自宅のデスクトップ機には、自分の作業用データなどのバックアップを毎日作っているから、完全にリカバリーして初期化されても、時間と手間を掛ければ元の状態に戻すことは可能。でも、過去何度もそう言うリカバリーをやっているけれど、一寸ずつ異なる設定とか、異なる状態になっていくわけで、本当に同一の環境に戻すのであれば、ある状態のイメージをフルバックアップして、それを戻すことが必要です。

ここで問題点は二つ。一つは、「何時、そのバックアップを作成するか」ということ。最初の頃は、毎週末とか定期的にバックアップを作成したりしますが、そのうち段々と間隔が空いてきて、結局バックアップを取らなくなったときにトラブルは発生するもの。調べてみたら、最後のバックアップは1年前とか言う話はよく聞く話。自動的に差分バックアップを作成してくれるツールなどもありますが、その時に問題となるのが二つ目の問題点。差分バックアップでも、最初に全部のデータバックアップを作成し、その後は差分だけ増えていくけれど、これがなかなかサイズ的に馬鹿にならない。自分の場合は、まともに初期イメージのバックアップを作成すると、作業用データも含めて300GB位はいってしまいますからね。

もう一つ、自分は個人データはD:ドライブを作って、そこに全部入れているけれど、システム設定とかどうしても、OSが入っているC:\Windows配下とかC:\Users配下に置かれたデータまではバックアップ出来ない。私も、設定手順やネットワーク設定などは、手順書としてメモに書き出してありますが、それだって世代が変わりデバイスが変わると、一寸ずつ違ってきたりします。そうそう、山田氏も自分と同じくテキストファイルに手順を書いていると書いてあって、あぁDOS世代はそうだよなぁと感心したんですが、結局Wordとかにしてしまうと、そのアプリを入れないと読めない。テキストファイルなら、どんなエディタでも開くことが出来るし、場合によってはコマンドプロンプトを開いて「type aaa.txt | more」とやれば、1ページずつ表示させることが可能で、アプリを入れなくても必要な手順を取りあえず確認することは可能です。そう言う意味では、やはりテキストファイルが最強だなといつも思います。

閑話休題。以前はフルリカバリーをすると、予め保存してあった初期状態のイメージをそのまま戻す方式でしたが、Windows10では更新したQFE等の差分を取り込んでのリカバリーも出来るようになっています。でも、それ自体が問題の原因だと目も当てられないのだけれど、「内容は古いけれど、確実に問題無いことが分かっている保存された初期イメージ」を戻すのか、「もしかしたら更新されていて違う現象が発生するかもしれないけれど、取りあえずOS的に初期化されたイメージ」を戻すのか、一寸意味合いが変わってきていることも事実。結局は、USBメモリーキーなどにバックアップイメージ、あるいはBMR(Bear-Metal Recovery)用のイメージを準備しなくてはいけなくて、それって結局は手間と時間が掛かる作業で、いつかはやらなくなるんだろうなぁ。個人的には、もっとクラウド環境を生かす、あるいは今のようにクライアントを持ち歩くのであれば、仮想マシンを利用するようにして、その仮想マシンがBSoDでトラブルになっても、直ぐに新しい仮想マシンが起動出来るような環境・ツールがあれば、より可用性も向上するし、ツールとしての信頼性も高くなると思うんですが。なかなかシステムリソースとか、パフォーマンスとか、まだまだ壁は高く厚そう。次のWindows10 (19H1)の新しいリカバリー機能も良いのですが、最初のバージョンはいろいろトラブル事は過去の事例からも明らかで、またドタバタしそうな気がするんですよね。ちゃんと使えるようになるのは、今年の終わりくらいか来年のリリースからだろうか...

2 件のコメント:

  1. ちなみにWin10ですが、春秋アップデートを2年経過させてしまうと、そのバージョンから最新バージョンに出来なくされてしまう(私はWin2Kから全てやり直しを…)のが、マイクロソフトらしいというか何というか。

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  2. コメントありがとうございます。Appleを真似て、半期毎に「Windows10」のままアップデートをしているMSですが、どうも仕様が少しずつ変わっていくようで、堪忍袋の緒が切れそうになります(笑)。OS本体だけで無く、デバイスドライバーの作り方も変わっているし、アプリもUWP(モダンアプリ)にどんどんシフトしているし、サポート環境を集約したいという気持ちも分かるんですが、それならそれでもっとユーザーに丁寧な説明(えっ?)をしろよと言いたい気持ちですね。

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