2018年12月10日

QRコード決済

先日から日本で始まった「PayPay」の太っ腹100億円還元セールも落ち着いたけれど、これまでは「中国からの観光客が使うもの」みたいな印象だったQRコード決済の認知度を一気に上げたことは事実かも。QRコードの利便性は、決済の肝であるユーザー側のアプリと口座を紐付けして、店舗側の負担(専用端末とか通信回線とか)を、ほぼゼロに出来る導入のしやすいと言って良いでしょう。実再今回のPayPayの利用店舗を見ていると、その店舗用に発行されたQRコードが印刷されたプレートが店頭に置いてあるだけで、料金は後からまとめて登録した口座に振り込まれるんでしょうね。

でも、個々で疑問が。一つは、店舗側では顧客がスキャンした店舗のコードに料金を入力して、それをお店側に提示するだけ。だから、店舗側では販売履歴が手元に残らない。勿論、決済時には何がいくらと言う情報も来るんだろうけど、その日の売上げがいくらなのか、全体でいくらくらいなのか、そう言う情報が手元に残らないことに不安は無いのだろうか。現金のやり取りが店頭で発生しないのは、確かに効率化という意味では便利だけれど、その時にレジ打ちが無いのでは何をいくら販売したのかも分からない。それって、どんぶり勘定になるだけでは。

もう一つの不安は、販売時に店舗側は顧客が提示したスマホの画面を見るだけという事。店舗側が専用のシステムを準備する必要が無いのは便利なんだけれど、その提示されている画面が確かに決済された画面なのか、一瞬で判断出来るものなんだろうか。その気になったら、それっぽい決済画面を表示して... なんていう悪事も可能何じゃ無いだろうか。あそこは、

  1. 顧客が店頭のQRコードをスキャン
  2. 購入価格を入力して、決済処理
  3. 顧客端末に表示された決済完了画面(QRコード)を表示
  4. それを店舗側のスマホが決済確認用アプリでスキャンして完了
こうすれば、QRコード決済分の販売履歴も、瞬時に分かるわけだし、別にお店側が11端末操作しなくても、店頭にスマホを一台置いておけば良いだけ。悪意のある顧客が決済用QRコードを偽造したとしても、多分殆どの場合排除できるんじゃ無いだろうか。店舗側の端末も、WWANに接続しなくても、店舗にWi-Fiがあればそれを利用すれば良いし、何だったらQRコードのサービス手今日側がオプションで店頭用Free Wi-Fiのサービスもセットにして店舗に販売すればいい。そうすれば、「あのお店はQRコードが利用できて、かつWi-Fiも使える」というのは、現在であってもそれなりに訴求力のあるサービスだと思うのだけれど。

運悪く発生した、Softbankの大規模通信障害のため、リアルタイムで決済情報のやり取りが必要がQRコード決済の脆弱性みたいなものも露呈したけれど、そこは簡便さとリストのトレードオフだと思う。その点は、スマホや回線を二重化したりすれば回避できるだろうし、通信障害だけ言えばビル内の店舗とか地下の店舗なんて言うのは、別途回線を準備しないと通信できない場合も多いわけだし。そう言う意味で、先日の通信障害は、トラブルとしては大きなものではあったけれど、一つの社会基盤のメリット・デメリットを体験する「貴重な体験」にも成ったんじゃ無いだろうか。

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