2018年12月13日

Non-ECCデータの信頼性

タイヤチェーン義務化に関してのこの記事を見ていてふと思ったんですが、「ECC (Error Check and Correct)機能無しのデータ・情報は、信用してはいけない」という事。いゃ、パリティチェックやコレクションビットをという意味では無く、その情報の背景なり真偽を検証・確認出来る様な付帯情報と言うものが無いものは、そのまま鵜呑みにしてはいけないなと言う事。

もっとも、現在使われているECCだって、データストリームに対して、ある単位当たりのデータ=Bit列が正しいか正しくないか、正しくない場合は修正可能、と言う事で、そのデータストリームが表す「情報の正誤」までは保証していない。でも、それまでは、新聞とかテレビとかしか情報伝達手段が無かったところに、現在はネットワークがあって、色々なレベルの情報が展開されていて、それらをクロスチェックすることで、少なくとも「共通している部分・異なる部分」の判断は出来る時代になっています。そこで「正しい・正しくない」という判定は出来るんですが、最終的に自分が持っているバイアスとか正負のフラグが適用されて、正誤が反転したりするから、現実はややこしい(笑)。

今回の場合、NHKのニュースから、その内容を更に圧縮して伝達したメディアの情報を、さらにその中出見出しだけが抽出されて行き、誤解を招くことになったわけですが、それって情報伝達の時に情報が劣化しているという事でも有るし、ノイズが乗っていきオリジナルデータが改変されていったとも言える。その伝搬してきた情報が「オリジナル」と思ってしまい誤解が生まれるわけですが、その情報に本当のオリジナルデータである国交省の発表の内容、あるいはそこへのリンク情報があれば、そこを確認すれば天板してきた情報の正誤は判断出来るはずなんですよね。でも、中々そういう「全ての属性を伴って伝搬する情報」というのはなかなか無い。結局は、一部のみの情報を元に、自分で補完して検索してオリジナルを探して判断しないといけない。

言ってみれば、それがネット時代の「情報リテラシー」であるわけで、言い方が適切かどうかは別にして、先ずは獲得した情報を「疑う」事は重要だと思う。別の言い方をすれば「鵜呑みにしない」と言っても良いと思う。でも現実的には、最初に見聞きした情報をそのまま鵜呑みにして、それが「真実・正解・事実」と思い込んでしまうので、色々と摩擦が生まれるんですよね。それでも、まだ摩擦が生まれるだけ良いのかもしれない。それによって、遅まきながらもその情報の真偽を確認したいという人も出てくるだろうし。逆に、それ故にかたくなに信じ切ってしまい、聞く耳持たないと言う人も増えると言うよりは、より頑固にはなりそうだなぁ、最近のSNS界隈の様子を見ていると。一番の問題は、最もそう言う「意識・感覚」を持って、常に補正していくべき「メディア界隈」で、独善的かつ頑固な「自分が正義」みたいな考えしか無い人が増えてきていることだよなぁ。まぁ、補完的なネット情報が増えてきて最近ではそう言うレガシーメディアを凌駕しているから、そう言うことも分かってきたのかもしれない。昔なら、そんなことにも気が付かずに流されて終わりだっただろうし。それが、言ってみたら戦争にも繋がったのだけれど、そう言う反省も無いですしね。そう言う意味で、ECCなるものは必要だよなぁ。

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