2018年12月28日

としまえん騒動

番組企画から深夜の大騒動になった「クロちゃん収監」企画のとしまえん騒動。周辺に居住している人は、多分皆さんこんな感じだったんでしょうね。私は、この企画をしたTBSの「水曜日のダウンタウン」という番組も見ないし、安田大サーカスの芸人さんと言う以外に、クロちゃんも知らない(興味も無い)けれど、今回の件でトレンド等を見てみると、このクロちゃんが中心の「モンスターハウス」という企画コーナーが結構な人気になっているらしく、それでこの日も大騒ぎになったようですね。

昔の番組でも、こんな感じで生放送中に「xxx時からxxxでxxxが〇〇〇します」みたいな告知をして、それで人が集まることはあったけれど、その当時はSNS何て無いからその番組を見ていた人で、時間的に移動可能な人も限定されていたもの。それでも、当時のテレビは今以上に影響力がある媒体だったから、かなりの集客機能があったものですが、それでもまだ限定されていた。でも、現在ではSNSがそれ以上に発達しているから、まずリアルタイムで番組を見ている人以外への波及効果が凄い。それも、一人から一人に波及していくわけでは無くて、一人から不特定多数に指数級数的に爆発的に拡散していくわけだから、短期間に膨大な人数に到達してしまう。さらに、深夜帯と言えども、最近では夜型人間も多いし、拡散していく情報に反応する人も多い。となれば、都内でアクセスも良いとしまえんに人が一度に集中するのも、有る程度読めると思うんだけれど...

本来なら、番組を見ていた視聴者が、その番組のコーナーで失敗(?)したクロちゃんがペナルティーを受けている場面をリアルに見る、と言うようなシナリオだったと思うんですが、拡散した情報は単に「クロちゃんを見る」という所だけがブームになってしまい、ある意味番組とは関係な(=見ていない人)を膨大に集めてしまった。でも、それがSNSなんですよね。誰も彼もが一定の知識なり前提を承知して集まってくるわけでは無い。そのスレッドなり流れのごく一部に反応してくる人が殆どで、そういう人が参入してくるから益々混乱が激しくなっていく。だから、ネット上で「議論」みたいな事をするのは凄く難しいと思う。不特定多数の人が、前提条件もバラバラで参加して自由に意見を言うわけですからね。そう言う「混沌」がネットの魅力でもあるわけだけれど、それを現実世界に持ってきてしまうのは迷惑千万。ネットなら、そこから離れれば良いだけだけれど、現実世界ではそうは行かない。

TBSが、本当に想定外の事態だったのか、有る程度の炎上は予想していたのか不明だけれど、放送業者として単に謝罪して終わりと言う話でも無い気がしますね。例えば特殊効果で爆発させるような場合、昔はかなり無茶なこともやったけれど、最近では使用する量等も含めて厳しくなっているはず。それと同じように、SNS等の拡散手段を使用する場合は、もっと限定するとか事前に制限できるような仕組みにするとか、渋谷でのハロウィン騒ぎも同様だと思うんですが、扇情的な目的で使用する事は厳しく制限するべきじゃ無いかなぁ。本来なら、ユーザー側が自然発生的にそう言うルールを作っていくのが理想なんですけどね。

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