2018年12月1日

ショートで発火

ボタン電池で発火」という見出しだけ見て、失礼ながら「また中国製の粗悪バッテリーが火を噴いたのか」と最初に思ったのは私です(苦笑)。よくよく内容を見れば、先日発生した大阪のホームセンターでの出火原因が、廃棄のためにまとめて置かれていたボタン電池などがショートして発火したらしい。籠の中にボタン電池が無造作に放り込んでいたみたいだけれど、それは駄目だろう。最低でもセロテープなので両接点をを絶縁して、それで入れなきゃ。これ、ホームセンター側の管理不届きで保険とか降りないんじゃないだろうか。

自分などは仕事の一環で、バッテリーの怖さはよく知っていて、何度か破壊検査(バッテリーに五寸釘を打ち込んで爆発しないか検査する)も見たことがあるけれど、いゃぁ言ってみればエネルギーの塊ですからね。それを少しずつ取り出す分には便利で有益なんだけれど、一気に出力されたら恐い。今回の場合は、そういう爆発ではなく、多分複数のボタン電池同士がくっついてショートして、そこから発火したと思われるけれど、電気がショートすればそこが熱くなり、場合によっては発火するというのは余り一般の人には想像が付かないのだろうか。多分、使えなくなった乾電池は、単なる塊なので、それを積み上げても何も起こらないような印象なのかもしれない。

乾電池・電池の場合、「使い切った」と思ってもまだまだ内部にはエネルギーが残っている状態ですからね。「電池が切れた」と思っても、それは内部エネルギーが無くなったわけでは無く、出力が低下してその装置が動作する事が出来なくなっただけ。3Vの電池が2Vとかになって動作しなくなるだけで、その2V分のエネルギーだって、ショートさせたら十分火花が出るくらいですし。そう言う啓蒙活動は必要だろうなぁ。せめて、そう言う方向性への啓蒙の1つにならないと、全焼したホームセンターも浮かばれないだろうし。

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