2018年11月20日

日産・三菱激震

いゃぁ、昨日の夜から今朝にかけて、メディアやSNSは「日産ゴーン」で埋め尽くされていますねぇ。それだけ衝撃的な事なんだけれど、自動車業界には素人な私は、なんであれだけ成功している人が、言っては悪いけれど高々年間10億円程度の事でせせこましいことをやるんだろうかと疑問しか沸かない。いゃ、確かに大きなお金ですよね。でも、日産、三菱自動車、ルノーと三つの会社の代表を務めて、多分これからも安泰と言って良い人生だったわけで、その中で収入を半分しか申告していなかったというのがなぁ。それ以外にも、私的な支払にも会社のお金を療養したという報道も流れてきているけれど、個人経営のワンマン会社ならまだしも、あれだけ大きな国際的な会社で、そんなことがいつまでも続けられると思う方が間違っているよなぁ。

金額の高さはともかくとして、組織体として考えると、世界的な企業三つを掛け持ちするということ自体も異常と言えば異常ですよね。元々はルノーの人で、日産が破産寸前になったときに送られてきて、そこから厳しいコストカットと信賞必罰で4年で立て直した実績は評価されるべき物だと思うけれど、そこからが長すぎたという事だろうなぁ。正直、日産の社長の時には「まぁ、日本企業も今後こういう時代になるだろうなぁ」と思ったけれど、その後ルノーの社長にも就任したときには、早晩日産の経営を別の人に任せて、自身はルノーの社長に専念するのだろうと思っていましたが、あに図らんやルノー・日産社長を兼任。それで結果を出したから良かったけれど、あの辺りくらいから歪みが出てきたんだろうなぁ。

これから捜査が進んで、具体的な事犯内容が明らかになると共に、ルノー・日産・三菱自動車も、この衝撃からの再生を進めないといけない。有る程度再生が進んでいるルノーや日産は、まぁ大丈夫だろうけど、やっと企業再生が軌道に乗り始めたばかりの三菱自動車は飛んだ誤算でしょうね。あと、TL等を見ていると、これまで日産にとってはルノーの防波堤でもあったゴーン氏がいなくなるため、逆にルノーの影響が高まるという話も出ていて、なるほどねぇと企業間競争と企業統治の難しさを感じることに。

今朝のニュースでは、日本だけで無くルノーの地元フランスでも大きな騒動になっているようですが、なんせ日本の事件で日本でもまだ詳細が分からない状態だから、フランスではさらに情報が少なくて、マクロン大統領も困惑している様子。それでも、ルノー株は15%近く値が下がったとのことで、この傾向が今後も続くようならルノー自体もちょっと不味いかもですね。それで経営が傾くと言う事は無いと思うけれど、ゴーン氏の嫌疑の内容が明らかになれば、その内容によってはルノーに利益誘導するようなことが分かれば、一寸問題かも。いずれにしても、まだ詳細や全貌は不明ですが、暫くはこの衝撃は消えそうも無いですよね。

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