ITmediaで見つけた、一寸興味深い記事。製造関係に関わっていると、実は段ボールというものにも結構お世話になる物で、製品の梱包関係では昔からお世話になっています。昔(30年位前)は工場にはこういうパッケージングを考える担当者がいて、それこそ一枚の段ボールに切れ込みや折り目を入れて、畳み込んでいくと、例えばデスクトップ本体に、スタンドやキーボード、さらには電源ケーブル等を入れるスペースが作られて、しかもそれなりにクッション効果もあって損傷を回避するような部分まであって、最後はぴったりと蓋が閉まって、テープで留めればそのまま出荷出来るものを作る人が居ました。最近では、外側の箱は段ボールだけれど、内部は発泡スチロールや充填剤で型取りして、そこに同梱物を入れる場合が殆どだけれど、多分コストの問題でしょうね。時々「昔なら、ここをこう展開して」とかつい思い出してしまうのは職業病(笑)?
阪神大震災の頃は、本当に着の身着のままで避難して、それでも大都市大阪での災害だったから、復興作業も迅速に行われたと思うけれど、色々問題も多く出ました。その後、東日本大震災があり、その前後には北海道や熊本とか、地方でも大規模災害が発生していて、それらの状況を見ていると、確かに段ボールの存在感が増していることを実感します。というか、最近では段ボールの家具なども普通に売られていますからね。
言うまでも無いけれど、段ボールは行ってみれば「厚い紙」なので、カッターなどで簡単に切断できる。軽いけれど保温性もあり強度もある。これでうちを建てるというと無理があるだろうけど、パーティションくらいなら、それこそそのままテープで留めるだけでも簡単にできます。例えば一般的なパーティション、ベッド、タンス、みたいな素材を加工できるデータを何処か共用出来場所に置いておき、何かあったら支援できる工場なり企業なりが、必要な物を切り出す作業支援とか、あるいはそれらを組み立てて避難所に設置するような「お助け隊」みたいなものが組織できたら良いですよねぇ。製造、設置、再利用というエコサイクルも出来るし、これ避難所という目的以外にも、例えば合宿なんかの時にも利用出来ないだろうか。人数やスペースなど、自由にレイアウト出来るようなことに。廃校になった学校の建物を利用して、内部を短期間でも自由にレイアウト出来れば、それだけ付加価値としても大きくなるし、施設の有効利用も可能じゃ無いだろうか。なかなか夢が広がる段ボールの世界。
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