2018年10月5日

Windowsの近況

ITmedia、鈴木淳也氏のコラムから、Windows10の大型アップデート「October 2018 Update (1809)」と、Windowsの動向について。MacOSに倣ったのかどうか知らないけれど、Windows10になってから、以前のような「SP (Service Pack)」というスタイルが消えて、毎月の重要更新(Security Roll-up)は同様だけれど、半年毎に大型の更新をリリースするスタイルになり、結構大変。「Windows10」という名前は変わらないけれど、その中身は最初の頃とは雲泥の差がありますからね。昨日だけで無く、デザインも変わるし、だから使い勝手も大きく変わる。さらには、以前のBugがFixされたと思ったら、新しいBugが仕込まれるし、デザイン変更という名前の「仕様」がどんどん追加されていくし...

後半では、Microsoft Azureの話が登場してきますが、そのインスタンスの半分以上がLinuxというのは面白い状況。個人的には、確かにWindows10はクライアントOSとしてみると、以前と比べて安定しているし面白い昨日もあると思うけれど、明らかに"Too Much"な部分が多いし、自由度が減ってきていることも確か。その点Linuxは、それなりに安定しているし、集合知の力でそこそこ問題も解決される。なんと言っても、オープンだから良いところも悪いところも分かるから対策も立てやすい。唯一の難点は、技術的にそれなりの知識と経験が無いと難しいところでしょうか。でも、だからこそビジネスでそれなりのITインフラを利用したいと思うなら、有力な選択肢だとも思うんですよね。

ライドシェアとか、シェアオフィスとか、最近の傾向は「共有する」と言うものがあると思うんですが、そう言う意味ではこういうクラウド上の仮想環境というのは、シェアコンピューティングの最たるもの。MicrosoftはWaaS (Windows as a Service)と言うけれど、それってまだMicrosoft様がWindowsを使わせてやってる感を感じるわけで、本当の意味での「シェアコンピューティング」では無い気がします。

ボトルネックはやはり通信スピードなわけで、来年位から試験運用が始まる5Gのサービスが本格化すれば、どこからでもクラウドの「自分の仮想マシン」にストレス無くアクセス出来るようになるんだろうけど、その時に今度問題となるのは仮想マシンを実際に動かしているAzure Serverのパフォーマンスはどうなんだ、と言う事。どんどんインスタンスが増えていき、さらにそのインスタンスが処理するタスクがどんどん重くなっていくときに、それを支えるインフラが十分なシステム強度を持つのか、そっちの方が心配になりますよね。で、それって昔のホストコンピューターの世界と似たようなもので、オンラインで利用しているうちに、パフォーマンスに不満が出てきて、だからミニコンとか登場し、さらにパソコンが登場して、今で言う「オンプレミス」環境がブームになったわけで... となると、やはり時代は巡ってきて、数年後には高性能なクライアント端末がまたブームになるんだろうか。でも、その時は今のようなタブレットとかクラムシェルタイプでは無く、別のデザインになっている気がする。

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